和菓子を製造・販売する「団喜」（大津市和邇今宿）が毎月第4土曜の特売日に行っている大福の「詰め放題」が人気を集めている。「湖国近江塩大福」を看板商品とする同社。餅は滋賀県産の羽二重餅、水は岐阜県産の名水を使っており、全国随一のキメ細やかさ・柔らかな触感を誇り、リピート客が絶えない。

「詰め放題」に詰めかける客

　2006年8月に大津市伊香立に工場を建て、初めは近隣の老人養護施設へ差し入れをしていたという。2007年8月に現在の場所へ移転し、近隣住民からの要望もあり工場の一角に直売所を設け、1年半前から特売日を設けている。特売日には、近隣住民のほか県内各地から1500人～1600人ほどの客が来店。車も延べ約1000台となり、30台収容の駐車場は開店前から閉店まで満車状態が続く。

　「詰め放題」は500円。黒豆塩大福のほか、さくら、ずんだ、フルーツ各種など種類が豊富な冷凍大福が並び、ビニール袋に平均最大22～23個詰められるという。1個20円弱という安価なのが人気の理由だ。中には袋を最大限に引き伸ばしてから挑戦する客もいるという。そのほか、抹茶や黒糖味もあるわらび餅300グラム（300円）などの「お買い得パック」も用意する。

　今年1月には工場隣りに直売店と甘味処も併設。店舗面積は15坪で14席を用意。100％滋賀県産木材を使い木の香りが漂う店内には女性客、中でも主婦の姿が多いという。直売店では黒豆塩大福（粒あん・こしあん各100円）、大福6個セット（450円）も用意。京都の支店では1個180円で提供しているため、直売店では半額近くなる。甘味処は全てお茶付きのセットメニューで、大福、みたらし団子、安倍川餅、わらび餅（各300円）、ぜんざい（350円）。セットメニュー注文客には有機栽培コーヒーがセルフサービスで飲み放題（夏季は1杯のみ）となる。

　「近隣の方の来店が多いが、口コミで評判が広がり感謝。気軽にお越しいただければ」と同社の森美津夫専務。7月20日は、工場内駐車場でガーデンパーティーを開催。バーベキューやお好み焼き、飲食物などを無料で振る舞い、バンドのライブも予定する。開催時間は18時～21時。

　営業時間は10時～16時（特売日は9時30分～）。次回特売日は6月22日