瀬田・唐橋にある「ギャラリー唐橋」（大津市唐橋町、TEL 077-537-2753）で8月29日、小学校の教師らによるアート＆音楽グループ展「ART GALLERY」が開かれた。

　同展は、仕事を持つ仲間たちが音楽やART、写真、文芸など時間を見つけて共に活動しているサークル「Hick’s Project」が開いたもので、メンバーのほとんどは小学校教師。音楽が苦手で敬遠していた小学校教師らがそれぞれに選んだ楽器を演奏し、自作の歌を歌うことを目標に毎年ライブ活動を行っている。

　ギャラリーでは、イラストや写真、陶芸作品などサークルのメンバー11人が各自の作品を展示するほか、練習した曲と歌を披露する生ライブを行う。同サークル代表の野田清隆さんは「初めてギャラリーで開催するが、素人ばかりの作品も数がそろえばARTになるだろうと開催させてもらった。グループ展も初めてだが、ギャラリーでのライブも初めて」と話す。

　かまぼこ板に描いた絵と詩を展示する中嶋さんは「最初は野田さんと二人で開催しようと思ったが、多くの仲間とできて本当に楽しい」と喜びを表し、陶芸作品を展示する山口さんは「最初は趣味がなかったが、今は陶芸に出会え、音楽も楽しめる」と自ら作詞作曲した歌を熱唱した。

　同展では、野田さんの娘でイラストレーターの奈津実さんの作品も多数展示する。「父の影響で集まった先生たちが作り上げたものが一つになりうれしい。素人だが、皆カッコつけずに正直に頑張っている姿がすごく好き」と奈津実さん。

　同ギャラリー支配人の鳴海さんは「本来、個展などは静かなもの。このような音楽ギャラリーはここでは初めてだったが、野田さんが生徒のために作った歌やメンバーの皆さんが一生懸命に歌う曲を聴いて感動した」と話す。

　野田さんは「素人ばかりで下手くそでもいい。『頑張って挑戦してきたもの披露する』という時間を楽しみたい。これからもみんなでいろいろな活動に挑戦していきたい」と意欲をみせる。

　開催時間は11時～19時（最終日は17時まで）。入場無料。今月31日まで。