滋賀の妊婦、赤ちゃんの母親向けの子育て情報サイト「シガマンマベビー」が4月20日、サービスを開始した。

シガマンマベビーは「ママライター」が産前産後、育児の実体験を投稿する

　子育て情報誌「ピースマム」を発行するウエスト（近江八幡市）が運営する。同誌は2008（平成20）年に創刊された滋賀県内の子育て世代を対象とする地域密着型無料情報誌。

　県内在住の3歳以下の子どもを持つ母親が「ママライター」となり、産前・産後の実体験や、1日のルーティーン、家計簿、妊婦や赤ちゃん連れで行きやすい場所、実際に使ってよかったおもちゃや絵本などを紹介する。大津市在住の朱谷麻愛さんは2歳の男児を育てながら仕事をし、「ママライター」もしている。朱谷さんは出産準備や、絵本やおもちゃで遊んだ時の子どもの反応などを記事にした。朱谷さんは「以前なら子育て支援センターに行ってママ友や保育士に気軽に聞くことができたちょっとした悩みも、今は外出がしづらくて聞くことができない。私も読者として皆さんの記事を参考にしている。自分の出産前後を振り返り、あの時こうしたらよかったと思うことも記事にしている。同じ子育て中のママに、こういうサイトがあることを知ってもらえたらうれしい」と話す。

　「シガマンマベビー」スタッフの岩田友希さんも5歳と3歳の子どもを子育て中。岩田さんは「子育ては人それぞれで、実際に産んでからでないと分からないことが多い。それぞれのライターが実体験を書いているので、『悩んでいるのは私だけじゃない』と感じてもらえればうれしい。この人はこうやって解決したのだと参考の一つにしてもらえれば。産後の脱毛や家計簿など、相談しづらいようなことが書いてあるのもシガマンマベビーならでは。ママに『一人じゃないよ』と伝えたい」と話す。

　サイトでは育児や収納、防災、ベビーサインなどの専門家による記事も配信している。今後は、サイト内で母親から悩みを募集して、助産師が答える「お悩み相談」も配信する。

　滋賀県内の公園や親子でお出掛けする場所などを紹介する動画も配信。岩田さんは「子連れで外出すると気になるトイレの情報なども動画で分かりやすく配信している。滋賀で楽しく子育てしてもらいたい」と呼び掛ける。