特集

大津百町百福物語 Vol.6 「星さんの手づくりもろみ納豆」

  • 7

  •  

大津市の特産品「大津百町百福物語」は2015(平成27)年に大津商工会議所が始めた認定制度で、現在までに47点が認定を受けています。

大津が生み出した素材、歴史、文化、技術などに深く関わりを持つものを中心に、「高い品質である」と認められた食品と工芸品を大津商工会議所が「大津百町百福物語」ブランドとして認定しています。

びわ湖大津経済新聞では、地元で愛される「大津百町百福物語」認定商品に携わる人にスポットを当て、特集記事を公開していきます。

滋賀県産にこだわった「もろみ納豆」

第6回は2022年に認定された「星さんの手づくりもろみ納豆」です。「ラウンジほし」(大津市浜大津)の店主、星かつ子さんに話を聞きました。

1997(平成9)年から浜大津でラウンジを経営している星さんが「もろみ納豆」を作り始めたのは2004(平成16)年。「もろみ納豆」は長崎の名物で、長崎では「納豆みそ」とも呼ばれています。宮崎県出身の星さんが、実姉が作る「もろみ納豆」のレシピをアレンジして作り始めました。

滋賀県産の納豆ともろみ(麦こうじ)、丸大豆しょうゆ、蜂蜜、酒、みりん、大津の乾物店「千丸屋」から仕入れる利尻昆布をブレンドし、夏は2日、冬は4日なじませ、再発酵させます。材料は滋賀県産か国産のもので、食品添加物無添加にこだわっているそうです。

ご飯のお供としてはもちろん、キュウリなどの生野菜や、そうめんにかけて食べることもできます。星さんがラウンジで提供するときは、油揚げの中にもろみ納豆とオクラを入れて焼くなどのアレンジを加えることもあるとのこと。星さんは「食パンにのせて食べる人もいます。納豆が嫌いな人でも食べられるという声を聞くとうれしくなります」と話します。

「納豆の星さん」

ラウンジで提供すると、「おいしいから販売してみたら」との声をかけられ、浜大津こだわり朝市で毎月第3日曜に出店するようになりました。

こだわり朝市に星さんが出店すると、10時までには100パックが売り切れるほど人気に。毎月、星さんの「もろみ納豆」を購入するため朝市に来場するリピーターも増えてきました。

徐々に販売場所も増え、浜大津アーカス、三井アウトレットパーク滋賀竜王内の「湖(うみ)の駅」や道の駅などで販売されています。

星さんが仕入れから、製造、パック詰め、納品まで一人で担当していて、ラウンジの営業が終わってから夜中にパック詰めして寝ずに朝市への出店や納品に行くこともあるそうです。

星さんは「することがいっぱいあって、おかげで元気でいられます。若い世代の人たちからも『納豆の星さん』と覚えてもらえて、友達の輪が広がりました」と笑顔を見せます。

「星さんの手づくりもろみ納豆」は、ラウンジほし、道の駅琵琶湖大橋米プラザ、道の駅妹子の郷、湖の駅、のグリーンファーム堅田店、大津駅前観光案内所、日本橋の「ここ滋賀」と、浜大津こだわり朝市(毎月第3日曜)で販売中。

 

近江の星さんち(ホームページ)

https://ohminohoshi.com/
 

ラウンジほし

大津市浜大津2丁目5−8  第2国松ビル2F

 

取材・文=山中輝子

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース