特集

【パン好きのまち大津 Vol.1】 膳所「よりみちぱん」

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日本一パンの消費量が多いまち・大津市で、パンづくりに関わる人や店を紹介します。  

2016~18年食パンとそのほかのパンの合計消費量が47都道府県の県庁所在地と指定都市の中で大津市が1位。年間の平均消費量は55.6キロで全国平均を24%上回っています。(総務省家計調査)

パン好きのまち、大津市で地元に愛されるパン店「よりみちぱん」(大津市馬場)は、パン生地にこだわり、翌日に食べてもしっとりもちもち。「明日が楽しみになるパン」を毎日届けています。

寄り道をしてパンを

 2016(平成28)年にパン店で働いていた前野邦雄さんが独立して開業しました。「ときめき坂を通って買い物に行くついでに寄り道をしてほしい」と、「よりみちぱん」と名付けられた店内には60種類以上のパンが並びます。

 

 バゲットや食パンは小麦粉が吸い込むギリギリの量まで水を入れ、しっとり、もちもちとした食感を出すようにしているそうです。「同じ小麦粉でも若干異なるので、天気や粉に合わせて水分と酵母の量を調整しています」とのこと。

 くるみ食パンを購入した大津市の城島圭子さんは「ときめき坂を通ったら必ずここに寄ってパンを買います。特別じゃなく、飽きの来ないところが気に入っています。次の日でもおいしいので明日の朝が楽しみになるパン」と話します。

 フランス産小麦を使い、卵をふんだんに練り込み、しっとりとした食感のメロンパンは、幅広い年代から愛され、不動の一番人気だそうです。

 季節の果物のデニッシュや、季節の野菜を使った「よりみちキッシュ」など季節限定商品も提供しています。春キャベツと粗びきウインナーの「よりみちキッシュ」はカレー味に仕上げました。前野さんは「キッシュの生地が好きだとホールで買ってくださる方もいます。常連さんが多いので、季節で味を変えています。これから暑くなるので、カレー味やチリ味のパンを増やす予定。お客さまの声を反映して新しいパンに挑戦することもあります。リクエストに応えて作った塩パンは定番商品になりました」と話します。

 

子どもの成長を祝う「一升パン」

 インスタグラムから人気になったのは「一升パン」。子どもの1歳のお祝いに「一生」食べ物に困らないようにと1升(1.8キロ)の餅を背負う「一升もち」の習慣を現代風にアレンジ。1升分のパンを背負い、子どもの1歳をお祝いする家族が増えているそうです。客のリクエストで作り、「よりみちぱん」のインスタグラムで写真を配信すると、毎週のように注文が入るようになったとのこと。「よりみちぱん」の「一升パン」はフランスパンでできていて、外はカリッとしていて、中はふわふわで、食べてもおいしいと評判です。

 前野さんは「パンを食べて喜んでもらえたときがうれしい」と笑顔を見せます。大津のまちで愛されている「よりみちぱん」。「末永く、地元に愛される店でありたい」と今日もパンと向き合います。

 

■店舗情報

よりみちぱん

滋賀県大津市馬場1-11-34

TEL:077-572-6029

営業日:月曜~土曜

営業時間:平日8:00~17:30

     祝日、水曜8:00~17:00

(売切れ次第終了)

よりみちぱん インスタグラム

取材・文・撮影=山中輝子

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