特集

MLGs案内人特集Vol.4 琵琶湖とつながる「エシカル」な行動 Sariさん

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 琵琶湖を切り口にした滋賀県版SDGs「Mother Lake Goals(MLGs)」。びわ湖大津経済新聞では、MLGsの目標を地域に根づかせ、学びの入り口をつくる役割を担う「MLGs案内人」を紹介します。

 MLGsは、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)。13のゴールが設定されています。

 MLGs案内人特集の4回目は、「優しく楽しくエシカル」をテーマに、暮らしの中から持続可能な選択肢を広げる活動を続けるSariさんです。

エシカルについて発信

 SariさんがMLGs案内人としての活動を始めたのは、2025年春。もともとはグルメライターとして取材・執筆を行っていましたが、取材を重ねる中で、食や消費の背景にある環境や社会の問題に関心を持つようになったと言います。

 2022年からはエシカルをテーマにしたライター活動を本格化。現在はカフェで働きながら、エシカルな商品を集めたセレクトショップをマルシェなどに出店し、取材と実践の両面から発信を続けています。

生活の中に小さな選択肢を

 Sariさんの活動の軸の一つが、毎月第4金曜日に開く「エシカルなお話会」。テーマを一つに絞り、参加者同士が意見を交わしながら理解を深めていく少人数制の場で、2024年11月に本格的にスタートしました。

 「エシカルという言葉は知っていても、何から始めればいいか分からない人が多い。だからこそ、難しい正解を押しつけるのではなく、生活の中で選べる小さな選択肢を一緒に考えたい」と話します。

 お話会は大津市内のカフェを拠点に開催するほか、京都の「バイオフィリックラボ」では全3回の連続講座も予定しています。

琵琶湖とつながるエシカル商品

 マルシェやカフェで展開するセレクトショップで取り扱っているのは、地域性と背景を重視した商品。琵琶湖のヨシ(葦)を使ったアクセサリーや琵琶湖産真珠を用いた作品は、その象徴的な存在です。

 「かわいい、使ってみたいという気持ちが入り口になり、その先で琵琶湖の環境や資源循環に関心を持ってもらえたら」とSariさん。ほかにも、リンゴの搾りかすを原料にしたアップルレザー製品や、動物実験を行わないビーガンコスメなど、日常に取り入れやすい商品をそろえています。

エシカルとMLGs

 Sariさんは、MLGsについて、「滋賀でエシカルを考える上で欠かせない指針」と捉えています。取材者として以前からMLGs関連のイベントを取材してきた経験もあり、琵琶湖の環境や地域の暮らしが密接につながっていることを実感してきました。

 「MLGsを前面に出して説明するというより、エシカルな行動を続けた結果として、MLGsのゴールにつながっていく形が理想」と話すSariさん。使い捨てを減らすことや、資源を大切にすること、地域で循環するものを選ぶこと。その一つ一つが、MLGsの目標達成に寄与していると言います。

フェアトレードタウンを目指して

 今後の目標として掲げているのは、「大津市をフェアトレードタウンに」。今年は、その実現に向けた大きなイベントの企画も構想しています。

 また、「滋賀エシカルコミュニティ」として、蜜蝋(みつろう)ラップ作りのワークショップや、ごみ処理施設の見学会なども実施。親子や主婦層を中心に、暮らしの延長線上で環境や社会課題に触れる機会をつくっています。

 「エシカルは特別な人のものではなく、誰でも今日から始められるもの。MLGs案内人として、その入り口を案内し続けたい」。Sariさんはそう語り、琵琶湖と共にある暮らしを足元から見つめ直す活動を続けています。

 

取材・文 山中輝子

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