「ビストロ・アンファンダルブル」(草津市西大路町4)で6月5日、「アペリティフの日」にちなんでフランスのワインや料理を楽しむ会が開かれる。
「アペリティフ」とは食前酒を意味し、フランス農政省が提唱した6月の第1木曜に行われているイベント。滋賀では初めての開催となる。京都では10年間行われており、昨年は1000人以上が参加した。主催はフランス・イタリア食文化振興会。
フランス料理「OPERA(オペラ)」(栗東市)の澤井シェフ、「ビストロ・アンファンダルブル」の越村シェフ、「リストランテ・ピノーリ」(草津市)の山本シェフ、フランス料理「Apaiser(アペゼ)」(同)の小川シェフがコラボレーションして、各店から2~3品ずつ持ち寄ったアミューズ(先付け)の10品、飲み物(スパークリング・ワイン、白ワイン、赤ワイン、ソフトドリンク各種)3杯を提供する。生バンドの演奏や抽選会、シェフとの会話も楽しめる。
同会の幹事を務める澤井健司さんは、「シェフ仲間たちでワインを楽しむ会として始まったが、おいしいものを食べながら、ゆるく楽しんで再発見していただけたら。お祭り、交流会のような雰囲気のホスト役として発信していきたい。私たちも楽しみにしている」と抱負を語る。「何百年も続いてきた正統なフランス料理を農作物や畜産品が豊富な滋賀でも受け継ぎ、農業県にしていきたい」とも。
澤井さんは1952(昭和27)年、三重県生まれ。京都で料理人となり、ホテルの開業をきっかけに滋賀へ。総料理長も経験し、18年前に現在の店をオープンした。「便利さを求める日本では、加工食品が多いが食材が少ない」と指摘。滋賀で野生のシカやイノシシ、カモなどを使ったジビエ料理の第一人者でもある。「チェーン店やスーパーが繁盛する中、個人店を応援していただけることが、アペリティフが続いていくことにつながる」
開催時間は15時~19時(好きな時間に参加できる)。参加費は2,500円。予約はオペラ(TEL 077-551-0817)まで。