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大津のギャラリー「ギャルリーオー」、3周年で記念イベント

シテ方とはやし方で「羽衣」を謡う

シテ方とはやし方で「羽衣」を謡う

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 大津丸屋町商店街の画廊「ギャルリーオー」(大津市中央1、TEL 077-521-4515)が3周年を迎え、記念イベントを開催している。第1弾として9月22日、「能への誘い~能・お囃子(はやし)~」と題した能楽のワークショップを開いた。能楽ファンや日頃からギャラリーに足を運ぶファンなど約20人が集まった。

能装束「唐織」の説明をする鷲尾世志子さん

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 この日のイベントでは鷲尾世志子さん(シテ方)、森田保美さん(笛)、井上敬介さん(太鼓方)、石井保彦さん(大鼓)、林大輝さん(小鼓)による能楽曲を披露。ギャラリーに日本の伝統の音色が響き渡った。能装束や能面、はやし方の各楽器の説明、歌い方指導なども行われた。

 同ギャラリーは2012年10月7日にオープン。町家を改装したスペースは1階にギャラリーとアーティストの小作品が並ぶカフェスペース、2階には貸教室スペースを備える。ギャラリーでは自主企画を中心にアート展や写真展、能装束展などユニークな展示を、ほぼ2週間ごとに切れ目なく開いてきた。そのほか、夏休みには現役作家が講師を務める「びわ湖子ども造形教室」などの子ども向けのイベントやワークショップなど地域の人々が集うコミュニティーの場としての機能も果たしてきた。

 オーナーで羊毛フェルト作家でもある加藤晶子さんは「3年前の大津祭本祭の日に産声を上げ、あっという間の3年だった。ギャラリーの多い京都と違い『大津のギャラリー』ということで作家さんに企画を持ち掛けてもうまくいくかどうか不安もあったが、理解ある作家さんとの出会いにも恵まれ実りある展示を続けてこられた。すぐ近くにびわ湖があり、港があり、レトロなアーケードの商店街の町家のギャラリーというロケーションに興味を持ってくれた作家さんも多い。そんな『空間』を生かして、展示のほか能や音楽イベントなども開催してきた。コンセプトは『表現する』ということ。ここができて商店街を歩く若い人が増えたと言ってもらえたり、近所の方が企画替えのたびにのぞいてくれたり、地域にも徐々にとけ込んでこられた」と3年間を振り返る。「これからもアーティストに寄り添いアートやさまざまな文化の情報発信を工夫し作家を応援していきたい」と今後の抱負を語る。

 記念イベントは、第2弾(9月26日)=「ブラストライブ~光音の協演~」、第3弾(同27日)=「情熱のフラメンコ×ソロピアノ」と続く。「ブラストライブ~光音の協演~」では、やまさきしょうこさん(トランペット)、中西悦子さん(サクソホン)、矢部千春さん(トロンボーン)の3管により懐かしい歌謡曲やジャズなどを演奏。「情熱のフラメンコ×ソロピアノ」ではカルメン・アルバレスさん(ダンス)、池田一平さん(ピアノ)によるフラメンコダンス、アート作品とのコラボレーションパフォーマンスを披露する。

9月22日~27日まで「大島孝之展」が開催されておりイベントに花を添える。

 9月26日「ブラストライブ~光音の協演~」は13時45分開場、14時開演。同27日「情熱のフラメンコ×ソロピアノ」は18時開場、18時30分開演。両イベントのチケット料金は、前売り=3,500円、当日=3,800円。定員40人。

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