「サステナブル滋賀×SDGs」開催 持続可能な社会について考える

パネルディスカッションでは三日月大造知事らが自身の経験と共に持続可能な社会を皆で語り合う

パネルディスカッションでは三日月大造知事らが自身の経験と共に持続可能な社会を皆で語り合う

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 持続可能な社会の実現について考える場として6月1日、ピアザ淡海(大津市)でシンポジウム「サステナブル滋賀×SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)」が開催された。

世界を変えるための17の目標SDGs

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SDGsは2015年に国連総会で全会一致で採択された、持続可能な社会の実現に向けた17の目標設定を表す。17の目標は世界が抱える課題を整理したもので、貧困問題や気候変動や生物多様性、エネルギー問題など、持続可能な社会をつくるために世界が一致して取り組むべき課題といわれている。

 三日月大造滋賀県知事は冒頭あいさつでSDGsを県、企業、県民それぞれが取り組む必要性を訴え、「滋賀には三方良しの精神がある。皆で一緒に考えたい。今だけの豊かさではなく、物だけの豊かさではなく、自分だけの豊かさではなく、新しい豊かさを滋賀から発信しよう」と促しシンポジウムが開会。

 シンポジウムは国連のトーマス・ガスさんの基調講演のほ、モデレーターに末吉竹二郎さんとキャスターの国谷裕子さんを迎え、三日月大造知事や越直美大津市長、大道良夫滋賀銀行会長、塩田浩平滋賀医科大学長、たねやグループCEOの山本昌仁さん、未来の住職塾塾長の松本紹圭さん、ファブリカ村の北川陽子代表、はたけのみかたの武村幸奈さんがパネリストとして登壇。

山本晶仁さんは会社でSDGs宣言をした事例を出しながら「17の目標は無理をして何かしなくても普段やっていることの中にある。17の項目を自社の事業にあてはめると逆に弱いところが見えてきた」と話す。松本紹圭さんは「日本は世界的に見ても老舗と呼ばれる店がとても多い。それは死者もステークホルダーに含み、ご先祖様から未来の子孫のことまで長く考える国、文化でもあるからでは。2030年までとは言わず、もっと長い視点でこうした事を考えるべき」と話す。

 スーパーバイザーとしてパネルディスカッションを聞いていたトーマスさんは「非常に素晴らしいパネルディスカッションだった。大切なのはそれぞれの市民が参加しているという事。SDGsのゴールは持続可能な開発という事。大切なのはモチベーションをどうしていくか」とエールを送った。

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