9月10日、滋賀レイクスターズがプレシーズンゲームを守山市民体育館(守山市三宅町)で開催。サンロッカーズ渋谷に77対65で勝利した。
応援するブースター 滋賀のブースターの盛り上がりはBリーグ随一
3日にエディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)で行われた関西アーリーカップで準優勝となり、好スタートを切ったレイクス。今季唯一のホーム開催のプレシーズンゲームには多くのブースターが駆け付け、大歓声に応える勝利となった。
「昨シーズンのレイクスに足りなかったリバウンドとディフェンスを強化するために新外国籍選手2人を加入させた」というショーン・デニスヘッドコーチの狙い通り、新加入のディオール・フィッシャー選手のシュートブロックや、オマール・サムハン選手のリバウンドが光る試合展開。
レイクスの厳しいディフェンスに渋谷が攻めきれず、渋谷の勝久ジェフリーヘッドコーチは「しっかりしたディフェンスからの走るバスケという、うちのやりたいバスケを滋賀にやられてしまった」と話した。
特筆すべきは3クオーター。昨シーズンは「魔の3クオーター」と呼ばれるほど、3クオーターになると足が止まり、逆転される場面が目立ったが、10日の渋谷戦では3クオーター開始7分間失点することなく、7失点に抑え、リードを広げた。キャプテンの狩野祐介選手も「昨シーズンのように3クオーターで崩れ始めて、個々でプレーするというようなことがなくなり、チームの雰囲気も良くなった」と試合を振り返った。
デニスヘッドコーチの掲げる今季のモットーは、「常に戦い続ける。何があっても止まらない」。そのためには誰か一人に頼るのではなく、全員の運動量が必要になる。並里成選手は「今年のバスケは体力を使うので、40分間続けられる体とメンタルが必要。そのために昨日も走り込みをしてきた。今は、デニスヘッドコーチのバスケを学んでいる途中。全員の動きが大事だと学んでいる。コーチは、一人一人と向き合って、選手が妥協すると、見逃さず叱ってくれる。細かいところまで見ていて、とても信頼できるコーチ」と話した。
快勝したものの、デニスヘッドコーチは「まだ60パーセントの仕上がり。ファールをしすぎてしまうことと、相手ディフェンスの動きを見て、自分たちが何をしていくかの理解がまだ足りない」と厳しい評価。
狩野選手も「課題はたくさんあるが、一つ一つクリアしていけば伸びていける。自信もついてきて、やっていて楽しい」と話した。
滋賀レイクスターズのBリーグ開幕戦は9月29日、横浜文化体育館での横浜ビー・コルセアーズ戦。ホーム開幕は10月7日、川崎ブレイブサンダース戦。ウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で行われる。