「叶匠寿庵 寿長生の郷(かのうしょうじゅあん すないのさと)」(大津市大石龍門4、TEL 077-546-3131)で現在、「梅まつり」が開催されている。
カフェで期間限定提供のブラン・マンジェ「郷の朝露」(関連画像)
叶匠寿庵は1958(昭和33)年創業の和菓子店。同施設は1985(昭和60)年、6万3000坪の山に菓子工場、農園と共にレストランや売店をオープンしたもので、2013年より敷地内の1000本の「城州白梅」の花が見頃を迎える時期に合わせて、梅まつりを開いている。
梅エキスを寒天で固めた「標野(しめの)」(162円)などの和菓子に使っている城州白梅の実は、大粒で果肉が厚く、香りも芳醇(ほうじゅん)。梅まつりに合わせて「ベイカリー&カフェ野坐(のざ)」では城州白梅を使った「匠のあんぱん梅」(270円)を1日限定100個提供している。蜜漬けしオーブンで一晩焼いてセミドライ状態にした梅を、菓子職人があんパンのために炊いたあんになじませ、梅の風味を生かした。
「野坐」の1階はベーカリー、2階はカフェで、カフェでは梅まつりの期間中、「郷の朝露」(594円)を提供する。ホワイトチョコのブラン・マンジェの下に城州白梅のジュレを敷き、上には「標野」をクラッシュしたものをのせた。
営業開発室の和田真里奈さんは「濃厚なホワイトチョコに甘酸っぱいジュレを合わせることで、さっぱりと仕上げた。梅まつりならではのメニューなので、食べに来てほしい」と呼び掛ける。
秘書広報室の堀真規子さんは「農工一体の菓子作りを目指し、素材となる農作物を自ら育てるため、寿長生の郷に農園を開いた。和菓子に使うために植えた梅が今年も見頃を迎える。ほかにも四季折々の花が咲き、コンサートや菓子教室、陶芸体験や貴重な享保雛(きょうほびな)の展示なども実施している。梅まつりと合わせて楽しんでほしい」と話す。
営業時間はベーカリー=11時~16時、カフェ=10時~17時。期間中無休。3月21日まで。