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滋賀レイクス誰もが楽しめる会場へ 「ハード」ではなく「ハート」を変える

試合会場で来場者に呼び掛ける滋賀レイクスターズ社長の西村さん

試合会場で来場者に呼び掛ける滋賀レイクスターズ社長の西村さん

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 「ユニバーサルマナー検定with滋賀レイクスターズ」が2019年1月20日、滋賀ダイハツ販売(栗東市大橋)で開催される。

認定書を手に持つ滋賀レイクスターズのスタッフ

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「ユニバーサルマナー」とは高齢者や障がい者、ベビーカー利用者、外国人など「自分とは違う誰か」の視点に立ち行動する「こころづかい」の一つとしてミライロ(大阪市淀川区西中島)が提唱する「マインド」と「アクション」。Bリーグ「滋賀レイクスターズ」は「誰もが観戦しやすい、誰もが楽しめるアリーナ」を目指してスタッフが検定を受講。11月10日・11日の試合時に滋賀ダイハツ販売の協力の下、「ユニバーサルマナーデー」を実施した。ブースを設置し来場者に呼び掛けたほか、車椅子の来場者をサポートした。

 滋賀レイクスターズの西村大介社長は「2時間の空間を皆さんに楽しんでもらうために取り組みを始めた。北京オリンピックや平昌オリンピックは施設面では整っていたが、施設面で整っていなかったリオオリンピックの方が来場者のクレームが少なかったと聞いた。リオはフレンドリーな国民性で、一般の人がすぐに話し掛け、手伝ってくれたとのこと。滋賀の体育館も古く、すぐに変えるのは難しいが、スタッフのサポートで全てのお客様が楽しんでもらえるようにしたい」と話す。

 「レイクスのファンも巻き込みたい」と、選手と一緒に学ぶ講習会を企画。西村さんは「体育館などの『ハード』を変えられなくても、観客一人一人の『ハート』を変えることで、誰もが楽しめるようにしたい」と話す。

 滋賀ダイハツ販売の後藤敬一社長は「レイクスターズさんの提案に賛同した。ほかのチームに先駆けての取り組みということで、意義が大きい。この取り組みがどんどん広がって行って、2020年の東京オリンピックの時には、日本中が『困っている人を助けよう』とする社会になってほしい」と話す。

 「ユニバーサルマナー検定」は「障がいとは何か」「障がいのある方が日常で困ることについて」などの知識のほか、2級では「車椅子を持ち上げるコツ」や「視覚障がい者に関する実技研修」などを学ぶ。1月20日の検定には滋賀レイクスターズの選手も実技研修に参加する。

 開催時間は10時~18時。申し込みはミライロホームページで確認できる。

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