社会人がBリーグ滋賀レイクスターズのビジネス推進に携わる「大人のインターンシップ」が3月10日に始動した。
25歳~55歳の弁護士、広告代理店勤務、メーカー勤務などの社会人9人が参加し、「ファンクラブ会員拡大」や「グッズ企画」「試合イベント企画」「コミュニケーション戦略」などのプロジェクトに取り組む。
滋賀レイクスターズの西村大介社長は「スポーツ界に優秀な人材を確保するために、気軽にスポーツ界に触れ、たくさんの人が入ってくるきっかけにしたい。学生のインターンとは違い、学びの場ではなくアウトプットの場。皆さんの知識やスキル、人脈を使って滋賀のスポーツに貢献してもらえれば。社会的な目的のために自らの職業を通じて培ったスキルや知識を提供するボランティア活動である『プロボノ』の考え方が社会全体に広がることも今回の取り組みの目的」と話す。
「『働き方改革』にも一石を投じたい。改革は制度を押し付けるのではなく、『こうやって働きたいな』という思いから始まるべきだと思っている。スポーツに興味がある人にこういう働き方があると提案したい」とも。
期間は3カ月で、5月26日の最終報告会までにプロジェクトごとに企画会議をして、ファンクラブ制度の見直しやSNSフォロワーを増やす戦略などを考える。西村さんは「机上の空論で終わらず、企画してもらったイベントはスポンサーへの営業をして来シーズンに実践する。レイクスに新しい風を吹かせてほしい」と話す。
弁護士の古結誠さんは大阪から参加。「前から弁護士としてスポーツビジネスのサポートをしたいと思っていた。会計・法務面でのサポートや、スポーツ選手のセカンドキャリア問題などで力になりたい。レイクスターズは知らなかったが、選手との距離が近く、魅力がある」と話した。
東京から参加した広告代理店勤務の瀬尾洸さんは「滋賀県出身で、滋賀は魅力ある町なのにうまく伝えられていないと感じていた。レイクスターズをメディアへと成長させて、滋賀の魅力を発信したい。デジタル領域は遠隔地にいてもコントロールできるので、遠隔地からの新しいスポーツの支え方も示してみたい」と話した。