古代ハスの「大賀ハス」が6月23日、弥生の森歴史公園(野洲市辻町)で開花した。
「大賀ハス」は1951(昭和26)年、千葉市検見川遺跡の地下約7メートル、泥炭地層下の青泥中より発見された丸木舟などの出土品とともに発見されたハスの種子で、発見者の大賀一郎理学博士の名から「大賀ハス」と名付けられた。シカゴ大学による年代測定で2895~3255年前の種子だと推定される。
同公園では1988(昭和63)年に鳥取農業試験場より譲り受け、栽培を始めた。昨年は6月5日に開花したが、今年は例年より遅く、20日につぼみが出始め、23日の朝に初めて開花した。担当者は「昨年よりハス池の補修を進めており、例年通りに発育していない区画がある。ハスは朝に開花し、午後から閉じてしまうので、午前中の見学がお勧め」と話す。
大賀ハスは、竪穴住居と高床倉庫を復元し、弥生時代の暮らしを再現した同公園内に咲き、薄紅色の花が見学者の目を楽しませている。
開館時間は9時~17時。月曜休館。公園は入場無料。