大津市、あわら市、文京区が合同で開催する「東京2020 NIPPONフェスティバル共催プログラム 2020インターナショナル小倉百人一首かるたフェスティバル」について11月10日、近江神宮(大津市神宮町)で合同記者会見が開かれた。
同フェスティバルは、「かるたの聖地」と呼ばれ、名人位・クイーン位決定戦や全国高校選手権大会が開催される滋賀県大津市と、昔から競技かるたが盛んで名人やクイーンを輩出している福井県あわら市、競技かるた発祥の地の東京都文京区の3カ所で開催する。
5月23日に大津市の近江神宮で開会式と国地域別団体戦の「第3回おおつ光ルくん杯競技かるた世界大会」を実施。24日はあわら市で「オリンピック・パラリンピック記念あわら世界大会」が、30日・31日は文京区で「国境なきかるた大会」が開催される。
記者会見当日は近江神宮で第2回競技かるた世界大会が実施され、海外9つの国・地域から選手が参加した。大津市の越直美市長は「2020年に第3回世界大会を過去最大規模で開催したい」と意気込みを見せた。
競技かるたに青春を懸ける高校生を描いた漫画「ちはやふる」の原作者・末次由紀さんからは「競技かるたを長く支えてこられた現場の皆さんの努力と、新しく始めた競技者皆さんの挑戦が実を結んでの新しいステージ。楽しみにしている」とコメントが寄せられた。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員の伊藤学司さんは「五輪はスポーツのみならず、文化の祭典でもある。日本伝統文化の小倉百人一首が競技かるたという形で新たな伝統を作り出している。この素晴らしい日本文化を世界に発信できる大会になることを願っている」と話した。