自転車で守山市内を巡る「モリイチ・スタンプラリー」が11月24日に開催され、461人が参加した。
スポーツ自転車で地域をパトロールする警察官「守山サイクルポリス」が交通安全を呼び掛けた
守山市内の中山道街道文化交流館(守山市守山)、蓮正寺(三宅町)、河西いちご園(立田町)などのチェックポイント9カ所を自転車で巡るスタンプラリーで、今年で4回目の開催。各チェックポイントではイチゴの牛乳ソフトクリームや、サツマイモのピザ、湯豆腐、守山発祥の「矢島かぶら」の漬物やおでんなどを振る舞った。玉津小津漁業協同組合では赤野井湾の真珠棚で採れるシジミを使ったみそ汁を提供。野洲市から来た親子は「子どもにとっては漁港まで自転車で走るのは大変で、途中で弱音を吐いていたが、たどり着けてよかった。各ポイントの『おもてなし』を楽しみに頑張って自転車をこいだ」と話した。
スポーツタイプの自転車で参加する大人のグループや、子ども用自転車とシティーサイクル、子ども乗せ自転車、ベビーカー付き自転車などで参加する家族などさまざまなスタイルで楽しんだ。京都府八幡市から来た男性グループは「普段から趣味で自転車に乗っている。速さを競うのではなく、楽しむイベントなので、初回から毎年参加している。せっかくなので、遠回りして琵琶湖の近くも走り、市内をゆっくり回った」と話した。大阪府守口市の川渕健司さんは「守山には初めて来たが、街並みがきれいで整っていて、フラットで走りやすい。思ったより交通量が多かったので、気を付けて走らないといけない道もあった。琵琶湖サイクリストの聖地にも寄ることができてよかった」と話した。
宮本和宏守山市長も自転車でスタンプラリーに参加。チェックポイントで宮本市長に会うと「ラッキー賞」、守山市のPRキャラクター「ほたるの妖精もーりー」に会うとオリジナルグッズがもらえるといったサービスも。ゴール地点の守山市民運動公園(三宅町)では近江牛カレーパン、肉巻きおにぎり、メロン団子、おでんなどの屋台が出店。抽選会も行われ、ロードバイクやゲーム機、市内のレストランの食事券などの商品が進呈された。
スポーツ自転車で地域をパトロールする警察官「守山サイクルポリス」は「2年前から細い道など、自転車で回りにくいところをパトロールしている。自転車利用者が増え、自転車事故や盗難も増えている。皆さんも防止に努めてほしい」と呼び掛けた。
宮本市長は「今までで一番多い参加者数で、天気もよく、秋の風情を感じてもらえたと思う。農道や細い道など、普段通らない道を通って新たな発見をして、シジミや矢島かぶらなど地元ならではの食材を味わってもらうことで、地域の産業の活性化にもつながる。来年は守山市制施行50周年の記念の年。さらに大きなイベントになることを期待する」と話す。