比良山系のふもとにある大津赤十字志賀病院(大津市和迩中)で12月10日、患者とともに楽しむ「クリスマスコンサート」が開催された。
同コンサートを行うのはボランティアグループ「どんぐりの会」(真野)。2003年から「音楽を通じたボランティアをしてみよう」(同会の吉本佐代子さん)と始め、「花見」「七夕」「月見」「クリスマス」をテーマに年4回コンサートを開き、音楽や紙芝居を病院や介護施設で披露している。
今回は「クリスマス」をテーマに、患者や家族、職員ら約50人が参加する中、「聴く人の心にやさしく響く音色」(同)というトーンチャイムを使って「アメージング・グレース」や「大きな古時計」を演奏したほか、音楽に合わせた体操や紙芝居を行い、参加した患者もハンドベルを演奏するなど一緒に楽しんだ。
同病院企画担当の上田ちよさんは「病院には半年以上入院している患者もおり、季節の移ろいをなかなか実感できない。このコンサートを通して少しでも季節感を感じて楽しんでもらえたら」と話す。
吉本さんは「一緒に参加してくれる患者様も多く笑顔になってくれると本当にうれしい。音楽を通じてひとりでも多くの方に元気を出してもらいたい。春には『花見コンサート』を開催するのでまた頑張りたい」と話す。