Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは1月25日・26日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2019-20シーズン第19節で島根スサノオマジックに2連勝した。滋賀は15勝17敗で西地区4位。
25日は立ち上がりが重く、6-11とリードされた1Q(クオーター)残り3分38秒で滋賀がタイムアウトを取り、選手交代。交代で入った狩俣昌也選手と高橋耕陽選手がチームに流れを生み出す。狩俣選手が3ポイント(P)シュートを決め、高橋選手のスチールから狩俣選手がレイアップを決める。さらに高橋選手の得点も決まり、同点に追いつく。島根のロバート・カーター選手に3Pブザービーターを決められ、13-16で1Qを終えた。
2Q最初に島根に得点され点差を付けられるが、高橋選手の3P、狩野祐介選手の体勢を崩しながらも決めたシュート、ジェフ・エアーズ選手のシュートで26-25と逆転。島根に再逆転を許すが、狩俣選手の連続得点で突き放し、前半を35-31とリードして折り返した。
3Q、島根の相馬卓弥選手に連続で3Pを決められるも、滋賀の中村功平選手が確実に得点を決め、島根に流れを渡さず51-49と3点のリードを守って最終4Qへ。4Q序盤に島根に逆転されるが、齋藤拓実選手のアシストから狩野選手が3Pを決め、齋藤選手も得点を重ね、追いすがる島根を突き放す。71-64で滋賀が勝利した。
26日、1Qは互角の戦いとなるが、2Q、クレイグ・ブラッキンズ選手と齋藤選手、エアーズ選手を中心に得点を重ね、2Qだけで29得点。前半を48-29と19点リードして折り返す。後半、狩野選手が3Pを5本中5本決め、2Pを4本中4本決め決定率100%で14得点の活躍を見せる。26日は齋藤選手、狩俣選手、シェーファーアヴィ幸樹選手、佐藤卓磨選手、エアーズ選手、狩野選手、ブラッキンズ選手の7選手が2桁得点。チーム全員でボールを回し、それぞれが得点を重ねる。92-71で快勝した。滋賀は、1月は5勝1敗の好成績を残している。
滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは鈴木裕紀ヘッドコーチが職務全停止の制裁を受けている島根に対して「大変な状況の中でプロフェッショナルさを失わず、高いパフォーマンスの試合をしてくれたことを称賛する」とたたえた。滋賀のチーム状態については「いいバスケットができている。コンスタントに高いレベルで戦っていくためにスタンダードを高くやっていく。今月末までにコンスタントにできるようにする」と話した。25日、苦しい時間に得点を挙げたことを高く評価し、MVPに選んだ中村選手については「若くて経験が浅いが、ディフェンスを今学んでいる。(15日の)琉球戦ではスタートは緊張していたが、その後自信を持ってプレーしてくれた」と話した。
中村選手は「プレータイムをもらえた(22日の)大阪戦ではハードにディフェンスに付かれたら何もできなかった。久しぶりのホーム戦で前半は力んでしまったが、後半は思い切りよくプレーできた。シーズン後半戦になり、2番ポジション(シューティングガード、スモールフォワード)を狩野さん、高橋さん、佐藤さんの3人で回すと疲労度が高くなるので、自分がローテーションに入っていいパフォーマンスができるようにしたい」と話した。
両日共にベンチメンバーの活躍が目立ったことについてデニスヘッドコーチは「12月にベンチメンバーに対してどういうプレーをすればいいかを練習から意識させ、試合で表現できている。彼らの成長が今のチームの好調の要因の一つ」と話す。練習時の選手については「私が体育館に入ったときにはほとんどの選手が自主練をしている。終わった後も個人練習をしている。『もっとうまくなりたい』『勝ちたい』という意識の高い選手たちに応えたい。今までのコーチ生活の中で一番のチームでコーチできている」と話した。