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草津にフリースクール 「子どもの声なき声を聞く」

アットスクール社長の鈴木正樹さんとフリースクール「まいぺーす」指導員の高野雄志さん

アットスクール社長の鈴木正樹さんとフリースクール「まいぺーす」指導員の高野雄志さん

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 フリースクール「まいぺーす・草津ルーム」が4月2日、発達支援の学習塾アットスクール草津本校(草津市大路)にオープンする。運営はアットスクール(同)。

 アットスクール社長の鈴木正樹さんは「15年発達支援、不登校対応をしてきて、学校ではない安心できる居場所を作りたいと思っていた。高野さんを紹介いただき、彼の活躍できる場所と子どもたちの居場所、どちらも作ることができるフリースクールをオープンしようと決めた」と話す。

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 指導員の高野雄志(かずし)さんは「集団が苦手で、小・中・高と生きづらさを感じていた。大学生になって、自分と向き合う時間ができて、自分の得意と苦手が分かった。就職活動で教育系の企業を受ける中で、点数だけを伸ばす教育ではなく、子どもたちがありのままでいられる場所が必要なのではないかと感じた。不登校の親の会に参加してお母さんたちの話を聞いて、フリースクールをしたいと思った」と自身の体験を振り返る。

 高野さんは「子どもの自信と笑顔を取り戻したい。まずはフリースクールに来てボードゲームや読書など好きなことをするのが最初のステップ。好きなことが分からない子にはいくつか選択肢を用意する。次にユーチューブで見た『メントスコーラ』などの実験をして、子どもたちのやりたいことをかなえたい。その次のステップとして授業動画の視聴とプログラミング教育ができればいいと思っている」と話す。

 鈴木さんは「フリースクールは、そこで完結するのではなく、学校と家庭の間の『中庭』のようなものでありたい。自信を回復し、安心してチャレンジできるように、学校との調整もする。保護者の相談にものる。働く意思があれば、就労体験も準備する。まずはフリースクールに来て、自分を認め、他人も認められることからスタートしてほしい」と話す。

 不登校の子どもに悩む保護者には「学校に行くのは当たり前のことではなく大変なこと。子どもは不登校という名の適応を選んでいる。もしかしたら、日本の教育がよくないと思った子が学校に収まらなくて不登校になっているのかもしれない。『学校に行っていないのにご飯を食べてお風呂に入るなんて』と罪悪感から部屋に引きこもってしまう。家事の手伝いなど役割を与えて、子どもを認めてあげてほしい。うまく表現できないけれど、何かが苦手で、それでも頑張って学校に行っていた子が疲れてしまって学校に行けなくなる。何が苦手なのか発達診断を受けることで分かり、本人も生きやすくなる場合もある。『この子なら大丈夫』と信じて、子どもの『声なき声』を聞いてほしい。お母さんも自信を持ってほしい。過去は変えられないので、これから少しずつ変えていけるようにサポートする」とアドバイスする。

 鈴木さんは「元気になるには安心できる居場所があればいい。フリースクールは子どもの『声なき声』を聞く場所でありたい。家庭もフリースクールも、習い事も子どもが学ぶところは全て『学校』。フリースクールがもう一つのスタートラインになれれば」と話す。

 2月15日に保護者と教育関係者向けの説明会を行い、3月5日・17日に無料体験会を開催する。

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