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草津に特別支援教育の高校 特性に応じたサポートで自立目指す

アットスクール高等学院の鈴木正樹学院長と明蓬館高校の日野公三校長

アットスクール高等学院の鈴木正樹学院長と明蓬館高校の日野公三校長

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 発達支援と就労支援もする高等教育通信制過程のサポート校「アットスクール高等学院(明蓬館SNEC滋賀)」が4月、アットスクール草津本校(草津市大路)に開校する。

アットスクール草津本校

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 アットスクールは、生徒の社会的自立に向けた学習指導や発達支援をしている学習塾で、2005年開校。2013年には発達サポートセンター「ピアすまいる」を設立し、児童発達支援や放課後等デイサービスなどに取り組んでいる。

 学院長の鈴木正樹さんは「発達障がいを持つ生徒と保護者から高校課程の就学と心理支援や発達支援を同時に受けられる機会を望む声が高まり、高校教育通信制課程のサポート校を開校することになった。一人一人の特性に応じたサポートを提供し、生徒が安心できる環境の中で成長し、通信制高校の単位を取得して未来の進路を見つけて卒業していくことが主な目的」と話す。

 インターネットによる学習指導と特別支援教育の明蓬館高校(東京都品川区)と教育連携を締結。生徒は学校または自宅でパソコンやタブレットからネット授業を視聴し、リポートを提出する。学院はそれぞれのニーズに合わせた個別教育支援計画を作成し、学習面を中心に自立や対人関係スキル、就労観の取得を支援する。

 鈴木さんは「現在、中学校までは特別支援学級で個々の特性に配慮した支援を受けることができるが、高校では特別支援学級が設けられておらず、発達障がいを持つ高校生たちの中には不登校や引きこもり、社会不安障がいなどの二次障がいにかかる生徒も少なくない。学院では、高校年代特有の二次障がいを予防・軽減し、高卒資格取得に向けた支援と卒業後の多様な進路選択肢を提供することで卒業生を社会の担い手にできるようにしたい」と話す。

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