チョコレート専門店「スマイルチョコレート」が2月14日、大津市浜町にオープンした。
オープン時には行列ができ、5坪の店内は客で賑(にぎ)わった。チョコレート生地の上にドライフルーツやナッツをのせたマンディアン(各280円)、塩キャラメルやイチゴ味のチョコレートバー(各518円)、チョコレートドリンク(324円)を提供。
水口から来た女性は「ちょっと珍しいチョコレートを探していて、ネットで見つけた。バレンタインはここで買うと決めていた」と話した。
ザ・スマイルチョコレート代表の吉野智和さんは「越直美前市長の大津駅から琵琶湖までの800メートルで4時間過ごせる街にするという『ジュネーブ構想』に引かれた。駅から来てもらうきっかけになればと、あえて琵琶湖に近い場所にした。10年間空いていたビルのオーナーにお店をやりたいだけでなく、まちづくりをしたいと思いを伝えて、貸してもらえることになった」と出店の経緯を話す。
吉野さんの呼び掛けに、沖縄でまちづくり会社「コザ総動舎」を運営する建築家の岡戸大和さんが賛同。岡戸さんは「駅から琵琶湖までの道にアンカーを打ち込みたかった。日常の中に非日常を作り、ちょっと寄り道したくなる仕掛けをした。店前にカウンターを作る予定。この場所を楽しめるアイデアを盛り込んで、みんなで確信犯的に小さな開発をしていきたい」と話す。
吉野さんは「チョコレートは、日常の中なちょっとしたぜいたく品。楽しいものを買いに来る店でありたい。ほかにもマニアックな専門店が増えて、小さな店が集積してコミュニテーが生まれて、街の風景になれれば」と話す。
営業時間は11時~19時。水曜定休。