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滋賀県の「ふくさ屋」が繰り返し使える布製マスク 即完売も再販へ向け製造

「清原」の社長清原大晶さんと製造部門の福井知美さん

「清原」の社長清原大晶さんと製造部門の福井知美さん

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 「ふくさ」を製造販売する「清原」(守山市古高町)が3月6日、布製マスクの販売を始めた。

「ふくさ屋」の「清原」が作った布製マスク

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 立体型のマスクで、ポリエステルのメッシュ素材ノンホルマリン加工の生地を使い、手洗いして繰り返し使うことができる。「清原」の自社工場で縫製している。

 新型コロナウイルスの影響でマスクの品薄が続いている中、会長の清原健さんの提案で2月末に製造部門の福井知美さんがマスクの試作を始めた。福井さんは「以前に赤ちゃんのおくるみを製造した時に取り寄せた生地がマスクに合うのではないかと思った。柔らかく洗ってもしわになりにくく、乾きやすい。肌触り、色、軽さもマスクにぴったりで、良いものができると手応えを感じた。サイズとゴムの長さが難しかったが、何人かにはめてもらって一番いいサイズを採用した」と振り返る。

 ミシン部門の小川美花さんは「伸びやすい生地で、伸びる糸を使っているので引っ張りすぎると縫い代の幅が変わってしまう。カーブに合わせて縫うのも難しいが、新しい試みに挑戦している」と話す。

 社長の清原大晶さんは「マスクを作る設備を導入するには時間がかかるが、50年間滋賀県でふくさを作ってきた設備と縫製技術がある。それを生かして社会貢献できる商品を作りたいと思った。福井さんをはじめ、女性社員が中心となって作ってくれたことに感謝している。生地が手元にあって、縫製できる社員がいたからこそのスピード感でマスクを商品化できたことがうれしい」と話す。

 6日と10日に販売したが、即完売。清原さんは「必要な人に届けたい。すぐに再販できるように製造している」と話す。

 価格は1,650円。在庫が整い次第、「清原」のブランド「和奏」オンラインショップで販売する。

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