イタリア料理店「トラットリア デラ・メーラ」(草津市西大路町)が、コロナウイルスの影響で休校となった子どもたちに向けて特別ランチの提供と自習室の開放を始めた。
同店は最大120人収容の宴会場があり、セミナーや懇親会、歓送迎会、子ども会などのパーティー利用が多かったが、2月後半から企業のセミナーのキャンセルが相次ぎ、休校措置後は、子ども会や卒業パーティーなど全てがキャンセルとなった。同店のゼネラルマネジャー浅野昌弘さんは「約2000人分のキャンセルがあり、新規予約もない。キャンセル料も取らなかったので、売り上げは8割減。そんな中、『暇やな』と座っていても仕方ない。今、自分たちに何ができるか考え、使っていない宴会場を子どもたちに無料開放することにした」と話す。
「おいしいはコロナに負けない」と銘打ち、子どもたちにドリンクバー付きのパスタランチ(小中学生=300円、高校生=500円、テークアウト=300円)を提供。浅野さんは「自粛ムードはまだ続くが、息抜きの一つに使ってもらえれば」と話す。
浅野さんは「そんなに役に立ってはいないかもしれないが、地域の店として、地域の人たちと共に草津をいい町にしたい。ほかにもいろいろな取り組みをしている店がある。その中の一つとして地域の中で役割を果たしたい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時30分~23時。月曜定休。特別ランチと自習室の開放はランチタイムのみ。実施期間は春休み中を予定。