スポーツスクールを運営するT&S健康スポーツ研究所(草津市西大路町)が4月26日、オンラインスクールを始めた。
同社は、滋賀県内でサッカー、野球などのスクールを開いているが、新型コロナウイルスの影響で体育館、グラウンドが使用できなくなり、4月17日から順次休校していた。「子どもたちの健全な心と体を保つためにわれわれにしかできないことを考えたとき、画面越しだが、先生たちの元気を届け、体と心の解放と発散に貢献したいと思った」とオンラインでの指導を開始した。
年齢やレベルに合わせて、サッカー、バスケットボール、野球、体操、「1・2・3歳運動あそび」のスクールを用意。月曜から土曜まで27講座を開講し、週に2回「一緒にお勉強タイム」も設定している。参加者はビデオ会議アプリ「Zoom」で参加する。1講座当たり平均20~30人が参加し、画面越しにコーチの指導を受ける。
タオルやボール、縄跳びなど家にあるものを使い、年代に合った体の動きやボール扱いの向上を目指したレッスンを行っている。統括責任者の古畑雄一朗さんは「休校期間は体を鍛えるチャンスと捉え、中級・上級の部では体幹トレーニングの方法も教えている」と話す。
大津市の小学2年生森下港君は「サッカーが休みになって寂しかったが、オンラインレッスンはいつもと違う練習ができてうれしい。先生がいつも通り声を掛けてくれるので楽しい」と話す。
古畑さんは「生活の一部にスポーツがあることの素晴らしさを皆さんで再確認したい。スポーツは楽しむもの。楽しむ気持ちこそ自主性の土台になると考えているので、楽しくスポーツに取り組む時間が生活のリズムをつくることにつながればうれしい。自分の考え方次第でネガティブをポジティブに変えられることも伝えていきたい」と話す。
5月9日までは無料で、11日からは1家族3,300円。登録すれば全ての講座を視聴できる。「スポーツの専門家がそれぞれのスポーツの楽しさを伝えるので、いろいろなスポーツに触れ、視野を広げてほしい」と呼び掛ける。