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滋賀県の小学生がヒマワリを育てるプロジェクト 「明日に種まく」

ヒマワリの種を持つ小学生

ヒマワリの種を持つ小学生

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 一般社団法人「あかるいまちづくりの会」(守山市水保町)が5月20日、「ひまわりをそだてるプロジェクト」を始めた。

ヒマワリの種の配布をした「草津おみやげラボ」の大塚さん

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 ひまわりの種を購入し、滋賀県内の小学生のいる家庭に配布するプロジェクト。同会代表理事の佐藤純生さんは「4月の終わりごろ、新型コロナウイルスの影響で休校が長期化し、その頃は夏休みまで休校が続くかもしれないと感じていた。生活リズムが乱れている子どももいる中、子どもに毎日必ずやる『仕事』を与えて、達成感を感じるにはどうしたいいか考え、子どもを中心にヒマワリを育てるプロジェクトを実施しようと思った」と振り返る。

 「ヒマワリは生育も簡単で、ちょうど夏休みに花が咲く。植物を育てる過程も勉強になり、ご褒美に花が咲くというのもいいと思った」と話す。

 「南草津マンション防災委員会」代長の江藤沙織さんや「草津おみやげラボ」所長の大塚佐緒里さんなど主婦が中心となり、29日までに1000世帯に配布。江藤さんは「新型コロナウイルスでいろいろなものが見えた。休校になり、子どもたちと家にこもっていたけれど、その間にも花は咲いていた。正解のないことと向き合い、子育てにも社会にも、正解など最初からなかったのだと皆が気付いた。正解のない世界だからこそ、ヒマワリの種をまくことで、明日に種をまきたい」と話す。

 大塚さんは自治体に働き掛け、小学生の通学路にヒマワリの種をまく予定。大塚さんは「家庭からまちなかに花を広げたい」と話す。

 佐藤さんは「お母さんたちが中心となって配布していることがとても大事。お母さんのネットワークであっという間に1000個配り終えた。家族でどこに植えるか話し合い、毎日水をやり、SNSなどでほかの家族とつながってほしい。追加で種を購入したので、もう少し配布する。ヒマワリの花が咲き、種が採れたら、また来年種をまいてもらえれば」と話す。

 対象は滋賀県内の小学生のいる家庭。ヒマワリの種がなくなり次第、配布は終了。

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