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大津の和菓子店「叶匠壽庵」の梅酒ゼリー 天然の梅の赤でリニューアル

リニューアルした「標野」 和歌で描かれた情景を天然の梅の色で表現

リニューアルした「標野」 和歌で描かれた情景を天然の梅の色で表現

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 和菓子店「叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」(大津市大石龍門)の梅酒ゼリー「標野(しめの)」が6月1日、リニューアルされた。

パッケージには額田王の恋の歌が書かれている

 「標野」は1974(昭和49)年に販売を始めた梅のゼリーで、リニューアル前は赤色の着色料を使っていた。同店の広報堀真規子さんは「梅の色素で赤を表現することは長年の課題だった」と話す。3代目社長の芝田冬樹さんが、果皮も果肉も赤い希少な新品種「露茜(つゆあかね)」にたどり着き、露茜を生かした新しい色と形、味わいを開発した。

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 本社工場「寿長生(すない)の郷(さと)」で大切に育てた「城州白(じょうしゅうはく)」を1年熟成させた梅酒に、露茜の赤い梅酒を加えることで赤色を表現。開発に6年かけ、配合や漬け込み期間を調整し、新技術の「液体での深絞り充填」も取り入れ改良を重ねた。甘さは抑え、梅の風味はより濃く感じられるすっきりとした「大人の梅酒ゼリー」に。額田王が蒲生の丘(蒲生郡)で詠んだ「茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る」にちなみ、蒲生の丘をイメージした形にした。

 当初は、寿長生の郷の梅の花が見頃を迎える3月1日に提供を始める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になった。堀さんは「梅には『不屈の精神』『忍耐』といった花言葉があり、『梅はその日の難逃れ』ということわざが表すように、梅を食べれば災難から逃れられるといわれてきた。『標野』をリニューアルしようという時に、このような時世となってしまったが、この時期に梅のお菓子を届けることで、心も体も健やかに過ごせるようにという思いも込めて、6月にリニューアル発売した」と話す。

 リニューアルを記念し、インスタグラムでキャンペーンを実施する。堀さんは「ご家庭で新しい標野の色や味わいとともに、合わせる器選び、万葉集の恋歌など、和菓子をゆっくりと楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 寿長生の郷など全国72店舗とLOHACOストアで販売する。寿長生の郷の営業時間は10時~17時。水曜定休。

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