滋賀県内の女性が手作りした「タボくん飛び出し坊や」がSNSで話題になっている。
手作りした女性は「自粛期間中に子どもと一緒にできることはないかと考え、交通量が多く、スピードを出す車が多かったので、飛び出し坊やを作ろうと思った」と振り返る。滋賀県は飛び出し坊や発祥の地といわれ、忍者やアニメ「けいおん!」のキャラクター、滋賀レイクスターズのユニホームを着用したものなど、さまざまなデザインの飛び出し坊やが県内各地に設置されている。
「タボくん」は、滋賀ふるさと観光大使を務めるアーティスト西川貴教さん(T.M.Revolution)のマスコットキャラクター。女性は「西川さんのファンなので、タボくんの形をした飛び出し坊やを作りたかった。勝手に作って迷惑を掛けないように、姉がファンクラブに制作途中の写真を送ったところ、会報に掲載してもらえたので設置した」と話す。
木板にデザインを描き、ジグソーで切り、ペイントを施し、西川さんの1998(平成10)年のヒット曲「HOT LIMIT」の衣装を着ている「タボくん」の飛び出し坊やを作った。4月下旬に自動車整備工場「BIG WEST」(彦根市)の敷地内に設置したが、「近所の人から反響がある程度」だったという。6月6日に飛び出し坊やを見た人がツイッターで「西川さんの飛び出し坊やを発見してしまった」と投稿したことからネット上で話題に。
8日には西川さん本人がツイッターで「全く気にせず、ドンドンやって頂いて結構ですよ♪1日も早く元気に家から『飛び出せるように』祈りを込めて設置お願いします!」(原文ママ)とコメント。女性は「いちファンの小さな趣味を、いつか西川さんに見ていただけたらと思っていたら、ご本人からコメントまで頂き、とてもうれしかった。西川さんは本当に琵琶湖のような心の広さと懐の深さを持っていらっしゃると感じた」と喜ぶ。
リストバンドの左右の位置が違うなど、細部にもこだわった。「通りかかった人がT.M.Revolutionだと気付いて笑顔になってもらえて、ファンの人に細かいところまでこだわったことに気付いてもらえればうれしい。交通安全や、滋賀県の観光のために力になれれば」とも。