草津の社会保険労務士・山田真由子さんが7月22日、「外国労働者の雇い方完全マニュアル」を発刊した。
在留資格や採用後の注意点などについて書かれた「外国人労働者の雇い方完全マニュアル」
外国人労働者の雇い方について悩んでいる事業主や総務担当者向けの本で、外国人労働者の在留資格や採用方法、雇うための必要な手続き、採用後の雇用管理の注意点などを具体的な事例を交えて説明している。入管法改正、働き方改革関連法案にも対応している。
山田さんは2012(平成24)年に滋賀県立高等技術専門学校(米原市)で行われた定住外国人の就職を目的とした講座の講師を担当した。山田さんは「当時、ブラジルやペルーなどの方に対して日本の労働について教える『労働慣行』のクラスを担当したが、言葉や文化の壁を感じ、カルチャーショックを受けた。それから10年たって、滋賀県では介護現場での働き手が不足しており、外国人労働者の受け入れが進んでいる。そのような現状で、在留資格や採用などについての正しい知識を知っていただき、お役に立ちたいと思った」と執筆したきっかけを振り返る。
山田さんは「以前にミャンマーの実習生に好きな言葉を聞くと、『残業』と笑顔で答えられて、驚いたことがある。一方で、実習生がホームシックにならないように家族旅行に連れて行くなどして、家族のような関係性を保っておられる事業主もいる。お互いの気持ちが伝わっていれば、国や文化が違っていても仕事を円滑にすることができると感じている。本を読んで課題を解決していただければ」と話す。
B6版、216ページ。価格は2,673円。