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琵琶湖畔で思春期の子どもとの暮らしをつづるエッセー本「村井さんちの生活」発刊

翻訳家・エッセーストの村井理子さん ©霜越春樹

翻訳家・エッセーストの村井理子さん ©霜越春樹

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 滋賀県在住の翻訳家・村井理子さんのエッセー本「村井さんちの生活」が8月27日、新潮社から発刊された。

村井さんの愛犬ハリー君 エッセーではハリー君との出合いも書かれている

 村井さんは大津市に住み、夫、中学生の双子の息子、愛犬ハリーと暮らしながら、自宅で翻訳とエッセーの執筆をしている。主な訳書は「ブッシュ妄言録」「子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法」「ゼロからトースターを作ってみた結果」など、エッセーは「犬(きみ)がいるから」「兄の終い(しまい)」、レシピ本「村井さんちのぎゅうぎゅう焼き」など。

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 2016(平成28)年、季刊誌「考える人」の連載担当者が「地に足を付けた生活をしながらも、ものを考えているような人を探しているとき、新宿駅の雑踏の中で『村井理子』の名前が降りてきた」ことがきっかけで、「村井さんちの生活」の連載を開始した。雑誌休刊後もウェブマガジン「考える人」で連載を継続。4年間の連載の中から選んだ36本を収録して単行本にした。

 連載開始当時9歳だった双子が中学生になり、少しずつ自立していく中、村井さんは「思春期は行き違いが多くなっていく。過渡期にある私の苦しみを素直に書いた」と振り返る。「子育てには明確なゴールがない。正解もない。つい、子どもに余分なことを言いすぎてしまう。そういった失敗を書いているので、私の失敗から学ぶというより、『私もやっちゃってるよ』ということを読んでもらえれば。息子は180センチくらいある大きい男の子に成長したが、子どもは子ども。中身のかわいらしさは変わらない。多分30歳、40歳になってもかわいいのだろうなと思っている」とほほ笑む。

 滋賀での暮らしは「滋賀は京都や大阪に比べて人間がゆっくりしている。景色もいいし、おいしいものを安く買える。平和堂に朝電話すると、夕方には商品を宅配してくれる。ピザは来ないけど、本当に暮らしやすい。新型コロナウイルスの影響で打合せやイベントがオンラインになり、地方でも働きやすくなった」と話す。

 連載担当者は「村井さんは、端正な文章力、目にカメラでも仕込んでいるのではないかと思わせるほど鋭い観察眼、そして独特のユーモアが魅力的。彼女の書く琵琶湖畔での生活がとてもすてき。自分で切り開いてきた『書く』という仕事、家族との暮らし、地方に住み、働くということ。『村井さんちの生活』をのぞいてみたら、きっとたくさん共感して、何度も読み返したくなって、自分自身の暮らしと仕事を好きになれるヒントに気づけるはず」と呼び掛ける。

 四六版、208ページ。価格は1,595円。

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