真野川(大津市真野)沿いの彼岸花が9月30日、見頃を迎えた。河川改修工事のため、今年が見納めになる見込み。
彼岸花はヒガン花科ヒガンバナ属に分類される中国原産の多年草で、あぜ道や川辺、墓地などの日当たりのいい場所に生えることが多い。秋の彼岸(9月20日ごろ)に赤い花を咲かせることから彼岸花と名付けられた。堅田駅前観光案内所(同真野)の担当者は「彼岸花は、気温が20度から25度くらいになると咲き始める。昔はお彼岸の頃に咲いたが、温暖化の影響か年々咲くのが遅くなっている。今年は特に残暑が長く、咲き始めが遅かった。今から今週末にかけてが見頃だと思う」と話す。
近くに住む男性は「毎年来ているが、今年は少ない」と話した。写真を撮影に来ていた大津市の女性は「写真仲間にここがいいと聞いて撮影に来た。まだつぼみもあり、花が少ないと感じた」と話した。
大津市河川砂防課の担当者は「昨年、早めに草刈りをしてしまったら、彼岸花が少ないという声があったので、今年は花が咲くまで除草作業をしなかった。現在、真野川広域河川改修工事を進めている。川幅を広げるために、真野川大橋を架け替える工事をしている。彼岸花が咲いているところに仮の歩道ができるので、来年は今までと同じ状態ではないと思う」と話す。