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守山のふくさ屋がバッグ開発 地元の主婦の意見を取り入れ「ママが欲しいものを」

商品開発に関わった「ママホシプロジェクト」のメンバーと清原さん

商品開発に関わった「ママホシプロジェクト」のメンバーと清原さん

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 「ふくさ」を製造販売する「清原」(守山市古高町)が10月23日、滋賀県内の主婦の意見を取り入れたサブバッグ「coconi~ココニ~」の発売を発表した。

「両手を開けたい」という意見を取り入れ、持ち手の長さを肩から掛けられるようにした

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 子育て情報誌「ママパスポートもりやま」の読者が欲しいものを作るプロジェクト「ママが欲しいものをつくっちゃお!」(ママホシプロジェクト)と協力。6月からミーティングをして県内の11人の主婦の意見を聞き、試作を重ね、商品開発をした。

 「coconi」という名前は、「いつもここにある」と書類、ノートパソコン、買い物のエコバッグ、図書館バッグなど「個々に楽しんでほしい」との思いを込めて名付けた。

 サイズは縦33センチ、横43センチで、マチが24センチ。A4サイズのファイルが横向きに入る。洗ってもしわになりにくい生地を使い、ハンカチのように畳めるようにした。「ママパスポートもりやま」の廣瀬香織さんは「最近のママはかばんが小さくなっているので、そこに入らないといけない。大きな買い物をするときは、エコバッグやエコバスケットを持っていくが、ふと立ち寄ったコンビニや薬局でエコバッグが無くて困ることがある。授業参観のときに書類を配られてかばんに入らず困ることもある。そんなときにいつでもぱっと出せて、品のあるサブバッグを作りたかった」と話す。

 試作品の段階では持ち手をバッグに縫い込んでいたが、「肩に掛けて持てるようにして、両手を開けたい」という主婦の意見を取り入れ、持ち手のひもをベルトのように通す形状にした。同社社長の清原大晶さんは「のれんを作っていたので、その技術を生かしてひもを付けた。皆さんの意見を聞いて、『こういう視点でものを見ているのか』と知ることができた。無理難題もあったが、社内で考えていると出ない意見もあり参考になった。皆さんの意見を社に持ち帰り、社内のスタッフがそれに応えようと試行錯誤してくれたことで、技術面でも新たな発見があった」と振り返る。

 自身も2人の子どもがいる清原さんは「子育ての時期に、ママたちは社会との接点がなく、内にこもってしまうこともある。プロジェクトに参加することで、子育てママの自信にもつなげてほしい。参加したママたちの中から、起業する人が出てきたらサポートさせてもらいたい」と話す。

 プロジェクトに参加した栗東市の長岡由美さんは「出産後、仕事をしていなくて、何もしていないことが不安だった。子連れでもいいならプロジェクトに参加してみようと思った。清原さんはママの意見を否定せず、『面白い』と言ってくれた。皆で出し合った意見が形になってうれしい。達成感がある」と話した。

 「coconi」は清原のオンラインショップ「和奏」で11月1日から販売予定。毎週金曜・土曜は琵琶湖パールサプライズ(守山市守山)でも販売している。

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