野玉歯科医院(大津市唐橋町)が12月1日、古民家を改装してリニューアルオープンした。
同院に隣接する築50年の古民家を改装し、総合受付と待合室、子ども用施術室、子どもの待合室、滅菌ルームを新設した。院長の野玉智弘さんは「虫歯治療をする中で、セルフケアの大切さを実感した。日々のケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスの必要性を伝えたい」と2015(平成27)年から定期管理型の予防歯科に力を入れ、医院の3階にキッズデンタルスタジオを開設した。
子どもの口腔(こうくう)育成のために家族予防を推進。保護者が施術を受けている間は託児室で保育士が子どもを預かる。「子どもの虫歯を予防するために、まずは親の口の中をきれいに」との思いで、大人の虫歯予防にも力を入れている。
リニューアルを計画したのは今年の春。野玉さんは「新型コロナウイルスの影響で歯科医院に通いづらいという声もあり、安心して通っていただけるように滅菌ルームを新設することにした。キッズデンタルスタジオが3階にあり、子連れで階段を上るのは大変だったことから、以前から1階に子ども用の施術室を作りたいと思っていた」と話す。
滅菌ルームにはジェットウォッシャーや高温滅菌ができないゴム製品を滅菌するための「過酸化水素プラズマ滅菌器」を導入し、ガラス張りにして来院者に見えるようにした。
同院はリトミックや口周りの筋力を鍛える「あいうべ体操」などの親子向けのセミナーも開催している。野玉さんは「歯が生えていない頃から親子で歯科医院に通い、虫歯予防はもちろん、離乳食の食べさせ方や飲み込み方、授乳時の姿勢などを指導することで子どもの口腔育成を促す。口呼吸ではなく鼻呼吸にすることで病気の予防にもなり、顎の育成にもつながる。ここを拠点に、口の中から地域に健康な家族を増やしていきたい」と話す。
診療時間は9時~13時、14時~17時30分。土曜午後は14時~17時。木曜・日曜・祝日休診。