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守山駅にアートデザインの市民メッセージ 「皆で新型コロナを乗り越える」

守山市観光物産協会理事の高橋美江さんとアーティストmaisさん

守山市観光物産協会理事の高橋美江さんとアーティストmaisさん

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 守山市民の声を集めたステッカーが1月22日、守山駅(守山市梅田町)エスカレーターに設置された。

アートメッセージが設置された守山駅のエスカレーター

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 昨年7月に始まった守山市の事業者や市民、医療従事者などを応援するプロジェクト「ROOT for PEOPLE」の一環で、市民から手書きのメッセージを募り、守山市在住のアーティストmais(マイス)さんがデザインを担当した。「ROOT for PEOPLE」のロゴをモチーフに、「みんなの力で乗り越えよう」「必ず朝は来る」「ありがとう感謝しています」「マスクの下でも笑顔」「大変な中働くすべての方に感謝」などのメッセージをデザイン。駅西口と東口のエスカレーターを覆うガラスドームに44枚のステッカーを設置した。

 守山市観光物産協会理事の高橋美江さんは「車で走っているときに、窓に『がんばろう日本』と書かれた横断幕を掲げたビルを見て、直接的な行動が人を支えると改めて感じた。人が人を応援することで笑顔を増やしたいと思い、メッセージを掲示することにした」と振り返る。maisさんは「自分の作品というより、市民の声を私のフィルターを通して美しいものに仕上げたかった。皆さんの文字には温度があるので、満遍なく散らすようにした」と話す。応援メッセージだけでなく新型コロナウイルスへの思いをぶつけたメッセージもデザインに入れたことについては「想定の範囲ではなく、ちょっとずつ裏切っていくのが好き。それが生の声だと思う」と説明した。

 「ROOT for PEOPLE」では、maisさんがデザインしたヒマワリのロゴが入ったチャリティーTシャツを販売している。現在までに358枚売り上げ、収益の全額を守山市内の滋賀県立総合病院と済生会守山市民病院に寄付した。「アートの力で町を元気に」をテーマに、昨年7月からmaisさんデザインのフラッグを守山市立図書館(守山市守山)に設置している。インスタグラムでは、市内の事業主が新しい生活様式の中でどのような取り組みをしているかを紹介し、宮本和宏市長とライブ配信をするなど情報を配信している。高橋さんは「第1章で終わることなく、第2章も動き出している。町に笑顔を増やしたい」と意気込みを見せる。

 守山駅前には「ROOT for PEOPLE」のフラッグも22枚設置されている。ステッカーとフラッグは新型コロナウイルス感染症が収束するまで設置する予定。チャリティーTシャツは守山市観光物産協会事務局とROOT for PEOPLEのホームページで販売している。

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