草津の社会保険労務士・山田真由子さんが1月27日、「会社で泣き寝入りしないハラスメント防御マニュアル 部長、それってパワハラですよ」を発刊した。
大手企業は2020年6月からパワハラ防止法が施行され、中小企業は2022年4月より施行されることが決まっている。山田さんは「社労士として企業の労務相談に携わる中で、ハラスメントは個人の対策も大事だが、職場環境の改善も必要と感じて執筆した」と話す。
パワハラとは何か、裁判事例から具体的に示し、パワハラが起こりやすい職場、パワハラ上司のタイプについてなどを解説。一方でパワハラにならないケースについても説明している。パワハラを受けた時の対処方法などのほか、在宅勤務における「リモハラ」と「テレハラ」についても触れている。
山田さんはパワハラが頻発する原因は「バブル期入社の上司と、就職氷河期世代や『ゆとり・さとり世代』の部下の働くことに対する価値観の違いと、職場のコミュニケーションの欠如、上司の業務負担の増加が背景にある」と話す。「職場内でお互いの意見を尊重することができる心理的安全性の高い職場をつくってほしいと願っている。パワハラが起こらず、社員がやる気を高めて生産性の高い職場づくりのお手伝いになれば」とも。
B6判、192ページ。価格は1,870円。