「滋賀県キッチンカー事業者応援プロジェクト(Skip)」が2月18日、滋賀県庁正面玄関前駐車場(大津市京町)で始まった。
新型コロナウイルスで影響を受けている県内の飲食店を支援しようと県の中小企業支援課が企画。26社の申し込みの中から抽選で6社が出店した。甲賀米粉たい焼き(湖南市)、Cafe Once(移動販売)、東海道街道商い六代からっ風(大津市打出浜)、近江牛OKAKIビエラ大津店(大津市春日町)、俺のカレー食堂(野洲市大篠原)、野洲のおっさんおにぎり食堂(大津市長等)が出店。中小企業支援課の陌間(はざま)秀幸さんは「飲食業界が厳しい状況の中、いろいろな支援があるが、まずはできることから始めた。3月末まで毎週開催して、飲食店の希望があれば来年度も実施したい」と話す。
11時のオープンから近隣企業の従業員などでにぎわい、「からっ風」の琵琶湖の湖魚を使った「琵琶湖八珍弁当」など50個の弁当は30分で売り切れた。同店社長の田中大士(もとし)さんは「普段は観光客や宴会客が多いが、新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けていた。県庁前で出店する機会をいただき、初めて弁当を作った。売り上げが無いので、生産者さんから仕入れができなくて申し訳なく思っていたが、今日のために仕入れることができて、ありがたいと感じている。琵琶湖の魚はうろこが硬く、小骨が多いので手間がかかる。ほとんど寝ないで仕込みをした。売れ残るかもと心配していたが、おかげさまで売り切れてよかった」と話した。
「野洲のおっさんおにぎり食堂」のおにぎり80個も売り切れた。運営する「まちおこし」の藤井慶さんは「県庁に出店させてもらって、県をあげて応援していただいていると心強い気持ちになった。滋賀県産のお米で作るおにぎりを知っていただく機会になれば」と話す。
近隣の会社から来た女性は「琵琶湖八珍を食べる機会はなかなかないのでうれしい。これからも続けてもらいたい。木曜だけでなく、毎日あればいいと思う」と話した。
開催時間は11時~13時30分。3月末まで毎週木曜に開催。25日は野洲のおっさんおにぎり食堂、一休庵(犬上郡)、ローザンベリー多和田(米原市)、からあげ専門店橘屋(大津市長等)、Barong(移動販売)が出店予定。