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琵琶湖の北湖と南湖のマイクロプラスチック量の違い、守山の高校生が調査

マイクロプラスチックの調査・研究をしている君付さん

マイクロプラスチックの調査・研究をしている君付さん

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 「ジュニアドクター育成塾」1期生の君付茉優さんが2月28日、「サイエンスインカレ」でマイクロプラスチックについて発表した。

顕微鏡でマイクロプラスチックを調べている様子

 立命館守山高校1年の君付さんは、大学生・大学院生のための研究発表会「サイエンスインカレ」ファイナリストに選ばれ、2月28日にオンライン上で行われた発表会でマイクロプラスチックについて英語で研究発表を行った。君付さんは「英語での発表を高く評価していただけたことがうれしかった。ファイナリスト交流会では大学院生ばかりだったので緊張したが、得意のプラスチック分野での議論だったので、自ら発言することができた」と振り返る。

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 君付さんは小学生の頃から琵琶湖博物館(草津市下物町)に通い、琵琶湖や動植物に興味を持っていた。2017(平成29)年、育成塾の前身のジュニアびわ湖塾参加し、2018(平成30)年より育成塾1期生として学習と研究を始めた。ニュースで「マイクロプラスチック」について知った君付さんは中学3年生だった2019(平成31)年3月にマイクロプラスチックを研究テーマに決め、調査を始めた。

 調査船「はっけん号」に乗り、琵琶湖の南湖(大津市の湖西側)と、北湖(高島市付近)で計9回湖水を採取し、ろ過。観察をしてマイクロプラスチックの数や色、大きさを調べ、湖水1トン当たり1~9個のマイクロプラスチックを確認した。南湖より北湖の方がマイクロプラスチックが多く存在することが分かり、その原因を琵琶湖の環流や北湖と南湖における滞留時間の違いだと結論付けた。滞留時間とは湖水が入れ替わる時間のことで、北湖の滞留時間は4年半、南湖は15日といわれている。

 君付さんは「始めた当初はマイクロプラスチックの研究の方法が分からず、困ってしまった。国内、海外の論文を読んで見よう見まねで調査を始めた。もっと確実なデータを得るために調査回数を増やしたい」と話す。

 育成塾については「座学では生物学、化学、地学など琵琶湖に関するさまざまな分野について詳しく学ぶことができる。座学は4時間なので長いが、徐々に慣れて、集中力を高めることができた。研究では、調査して分かったことをまとめる力や、なぜそうなったのかを考える力を付けることができた」と話す。

 「研修を通してたくさんのことを学び、人前で以下に分かりやすく発表できるかを常に考えることができた。この経験が将来、社会に飛び立つための糧になると思う。これからも好奇心を忘れず、たくさんのことに興味を持ち、前向きにチャレンジしていきたい」とも。

 びわ湖トラスト(大津市浜大津)は現在、「ジュニアドクター育成塾」4期生を募集している。対象は小学5年から中学3年の児童・生徒。琵琶湖周辺にある研究機関から講師を招き、座学、船上講座、研究所訪問を体験する中で自身の研究テーマを探求し、年度末に研究発表をする。

 4月18日締め切り。25日に適正テストを実施する。定員は40人。受講無料。5月より開塾する。

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