Bリーグ1部の滋賀レイクスターズの釜渕俊彦社長と選手が5月24日、滋賀県庁(大津市京町)を表敬訪問した。
釜渕社長とキャプテンの狩俣昌也選手、村上駿斗選手、今川友哲選手、野本大智選手の5人が、この日50歳の誕生日を迎えた三日月大造知事に向けて「ハッピーバースデー」を歌いながら知事室に入室。2020-21シーズンを23勝36敗、西地区10チーム中6位で終えたこととホーム30試合を無事開催できたことを報告した。
三日月知事は「医療従事者感謝試合の開催や寄付に感謝している。強豪を破る試合が随所にあり、今後に期待できるシーズンだった」とねぎらった。狩俣選手は「波が激しかったが、上位チームに何試合も勝ち、成長できたシーズンだった。ブースターは、相変わらず熱くて、勝つと一緒に喜んでくれて、負けると悔しがってくれた」と応じ、釜渕社長は「新型コロナウイルス対策で声が出せない中、終盤で大逆転した時など声が無くても会場の一体感があった」と今シーズンを振り返った。
チーム内から感染者を出すことなくホーム30試合を開催できたことについて釜渕社長は「59試合できたことがレイクスターズの力。選手の皆が高い意識で感染症対策に取り組んでくれた。勝ち負けは選手の力だけではない」と説明すると、三日月知事は「クラブは地域の皆でつくるもの」だとうなずいていた。
今シーズンで退任したショーン・デニスヘッドコーチについて三日月知事は「厳しい時も人柄あふれる指導などの思い出が多くあり、感謝している。散歩中のデニスさんに声を掛けられてびっくりしたこともある」と振り返った。
狩俣選手は「本当に大変なシーズンだったが、たくさんの滋賀の皆さんに応援してもらいホーム30試合を開催できてよかった。シーズンが始まる前はあまり期待されていなかったと思うが、関わってもらったたくさんの皆さんのおかげでシーズンを通しながら成長できた。一試合一試合、成長していくというチームの目標も達成できた。僕自身も成長できた」と話し、「制限がある中で、観客の数が半分でも力になった。声は出せなかったが届いていた。プロのチームなので、全く同じメンバーで戦うことは難しいが、滋賀レイクスターズが残してきたものはこれからも引き継がれていくと思うので、変わらず応援をお願いします」とブースターへの思いを語った。
釜渕社長は「Bリーグ開幕後の最高勝数は24勝で、今シーズンはそれに迫る勝数を重ねられてよかった。現在、チャンピオンシップが開催されているが、あの舞台に立てるかが重要で、選手も運営側も目標にしている。選手の入れ替わりについては、それを理解した上でチームをつくっていく。無観客試合も中止もなく、ホーム全30試合の全てを開催できて、たくさんのブースターの皆さんに来ていただいて心強かった。来シーズンも皆さんの後押しで戦いたいと思う」と意気込みを見せていた。