滋賀県内の発酵食品などを販売するイベント「滋賀発酵商店」が現在、近鉄百貨店草津店2階のプラグスマーケット(草津市渋川)で開催されている。
「滋賀県および近鉄百貨店との産業振興等に関する協定」を締結し、滋賀県と協力して地域産業の振興発展と地域の活性化を図っている近鉄百貨店草津店。滋賀県が「発酵文化」を発信するために2月に始めたウェブサイト「滋賀発酵商店」を広めようと、実店舗で県内の発酵商品を提供するイベントを企画した。
提供する発酵商品のうち、食品では、ふなずしやチーズのほか、米を乳酸発酵させて作ったヨーグルト、塩こうじ漬けサーモン、ふなずしを発酵させるときに使ったご飯をだしにした「飯(いい)のだし」、紅茶などを用意する。
食品以外では、染料のもととなる「すくも」を作るためにタデアイの葉を発酵させ、藍がめの中で灰汁(あく)や酒などと共に発酵させて染める藍染めと、漆の樹液を発酵させて作った「生漆(きうるし)」を用い、ラッカーゼ酵素によって発酵し硬化する漆塗りを「実はそばにある食べ物以外の発酵」として提供する。
広報担当の大西博律さんは「滋賀は発酵王国。発酵を身近に感じてもらいたいと企画した。私も『これが発酵商品なのか』と驚いた商品もある。滋賀の発酵文化を体験していただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~20時。15日まで。