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野洲市で「大賀ハス」今年も開花 弥生時代の種子が令和に

弥生の森歴史公園で開花した2000年以上前の古代ハス「大賀ハス」

弥生の森歴史公園で開花した2000年以上前の古代ハス「大賀ハス」

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 古代ハスの「大賀ハス」が6月20日、弥生の森歴史公園(野洲市辻町)で開花した。

咲き始めから日を追うごとに色が薄くなる

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 「大賀ハス」は1951(昭和26)年、千葉市検見川遺跡の地下約7メートル、泥炭地層下の青泥中より丸木舟などの出土品と共に発見されたハスの種子。大賀一郎理学博士によって発見された3粒のうち1粒の発芽に成功し、「大賀ハス」と名付けられた。シカゴ大学による年代測定で2895~3255年前の種子だと推定される。

 同公園は弥生時代の竪穴住居と高床倉庫を復元し、弥生時代の暮らしを再現している。1988(昭和63)年の開園時に「弥生時代の生活を再現するために、その時代に咲いていたであろう大賀ハスを栽培したい」と鳥取農業試験場より譲り受け、栽培を始めた。

 毎年6月中旬ごろに咲き始め、6月末から7月初旬に見頃を迎える。今年は20日に2輪、22日に3輪開花し、6月23日現在、5輪の大賀ハスが咲いている。大賀ハスは咲き始めはピンク色が濃く、日を追うごとに色が薄くなっていき、2、3日で散り、次々と開花する。

 野洲市の植田善治さんは「毎年写真を撮りに来ている。今年も開花したとの知らせを受けて来た」と、カメラを構えて大賀ハスを撮影した。同館の学芸員井上竜也さんは「朝に開花し、11時ごろから花が閉じ始めるので、午前中に見ていただきたい」と呼び掛ける。

 開園時間は9時~17時。月曜休館。入園無料。

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