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滋賀県立美術館リニューアル 「公園の中のリビングルーム」に

企画展は「Soft Territory かかわりのあわい」は、滋賀にゆかりのある若手作家12人の新作を展示

企画展は「Soft Territory かかわりのあわい」は、滋賀にゆかりのある若手作家12人の新作を展示

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 滋賀県立美術館(大津市瀬田南大萱町)が6月27日、リニューアルオープンした。

カフェ・ショップ「Kolmio in the museum」

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 同館は、1984(昭和59)年に滋賀県立近代美術館として開館。安全対策や展示環境、来館者の利便性などの向上のため、2017(平成29)年から閉館し、施設の改修工事をした。名称から「近代」を外し、滋賀県立美術館として再オープンした。

 「公園の中のリビングルーム」をイメージし、幅広い世代がくつろげるように改修した。エントランスを改修し、カフェ・ショップ「Kolmio(コルミオ) in the museum」をオープン。滋賀県産の食材を使った軽食やスムージーやコーヒーなどを提供する。ショップでは琵琶湖の真珠、信楽焼のたぬき、びわこ文具、滋賀県の特産物である赤こんにゃくや丁字麩(ちょうじふ)などを販売する。

 2階にはキッズスペースを設けた。キッズスペースの奥には授乳室やおむつ替え台があるファミリールームを設置。現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、窓口で申し込むとファミリールームのみ利用できる。

 常設展は「ひらけ!温故知新-重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに-」を実施。桑實寺(近江八幡市)の重要文化財「桑実寺縁起絵巻」と、同館の収蔵品である小倉遊亀の「花三題」や狩野派の「近江名所図」などを展示する。

 企画展は「Soft Territory かかわりのあわい」として、滋賀県ゆかりの若手作家12人の作品を展示。高島市の漁で使われていた網や琵琶湖岸で拾ったガラス片などで作った作品や、途中で交差する滑り台、机の上で回るリンゴなど、「コミュニケーション」をテーマに12人が新作を制作した。エントランスや廊下など、1階の至る所に作品を展示している。

 広報担当の福山久美子さんは「公園に来たついでにふらっと美術館に来て、興味があれば展示を見ていただければ。格式ばった美術館ではなく、気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。常設展の観覧料は大人=540円、大学・高校生=320円、中学生以下無料。「Soft Territory」の観覧料は大人=1,200円、大学・高校生=800円、小・中学生=600円。「ひらけ!温故知新」「Soft Territory」は8月22日まで。

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