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滋賀の伝統技術を集結した色打ち掛け バラで染色し近江八景など刺しゅう

バラで染色した淡い色合いの色打ち掛け

バラで染色した淡い色合いの色打ち掛け

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 滋賀県の素材を使い、滋賀県に関する柄を刺しゅうした着物「和紙糸ちりめんの色打ち掛け」が、8月1日、クサツエストピアホテル(草津市西大路町)で一般公開される。

近江八景やカイツブリなど滋賀を象徴する絵柄が刺しゅうされている

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 同ホテルは2015(平成27)年から滋賀県や草津市の名所や伝統を、ウエディングを通して伝える「エストピア×滋賀ウエディングプロジェクト」に取り組んでいる。2015年に草津市立水生植物園「みずの森」(草津市下物町)でのガーデンウエディングを、2016(平成28)年には草津宿本陣(同草津)での和婚を始めた。2017(平成29)年には愛彩菜(あいさいな)などの草津市の地野菜をウエディングメニューに取り入れ、草津市の花である「草津あおばな」で染めたウエディングドレス「AOBANA」を発表した。

 プロジェクトの第5弾として、滋賀県の地場産業の企業と連携して色打ち掛けを制作。縦糸に正絹糸、横糸には古川与助商店(大津市桐生)の和紙糸を使い、南久ちりめん(長浜市神照町)が製織を担当し、滋賀県産のバラで染色した生地に、近江八景やアオバナ、ハス、カイツブリなど滋賀県を象徴する絵柄を刺しゅうして色打ち掛けに仕上げた。

 同ホテル営業部の井上友紀子さんは「生地や色、絵柄などを決めるところから始め、県内の各企業の協力を得て、4年かけて制作した。幅広い年齢層に着ていただけるように淡い色合いにした。和紙糸を使っているので、軽く、通気性も良い。地元で結婚式を挙げていただくきっかけになれば」と話す。

 「今は結婚式をするのを控えておられる方も、写真だけ撮影することもできるので、思い出を残していただければ」と呼び掛ける。

 8月1日に一般公開し、ホテルロビーに展示する。ホテルでの結婚式や、レンタル衣装として貸し出しする。

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