ホテルスタッフが観光地を案内するツアー「里坊のある門前町 比叡山坂本めぐり」付き宿泊プランの提供が8月2日、琵琶湖ホテル（大津市浜町）で始まる。

滋賀院門跡の国指定名勝庭園

　琵琶湖ホテルは2020年、「BIWAKO MY DESIGN TRIP～レイクリゾートで見つける、自分らしい旅のカタチ～」をコンセプトに近場を旅行する「マイクロツーリズム」のプランの提供を始めた。

　「比叡山坂本めぐり」では、ホテルから京阪電車で比叡山口駅に行き、駅周辺の穴太（あのう）衆の石積みを見学する。穴太衆は安土桃山時代の石工集団で、全国から琵琶湖に運ばれた石を加工しないで割ったまま積む「野面積み」の技術にたけている。広報担当の福本千尋さんは「坂本のまちの至る所で目にすることができる穴太衆の石積みを見学して、門前町として栄えた坂本のにぎわいを想像しながら散策してほしい」と話す。

　比叡山延暦寺（えんりゃくじ）の本坊である滋賀院門跡では、国指定名勝庭園を見学し、院内で写経体験をする。日吉大社では、現在は非公開となっている重要文化財のみこしを見学する。福本さんは「大津の歴史的な観光スポットを知ってもらうためにツアーを企画した。ホテルスタッフは滋賀や京都在住の者が多いが、今回、ルートを決めるために視察をして、改めて地元の良さを発見することができた。県外からの方はもちろん、県内の方にも地元の魅力を再発見してもらえれば」と呼び掛ける。

　毎週月曜に開催。開催時間は10時～13時。ツアー付き宿泊料は1万2900円～。8月30日まで。