矢橋マスカット農園（草津市南笠町）のシャインマスカットが現在、旬の時期を迎えている。

旬を迎えたシャインマスカット

　同園は1997（平成9）年開園。収穫済みのシャインマスカットを購入できるが、収穫前のシャインマスカットを自分で選んでもぎ取り、1房単位で購入することもできる。

　スタッフの辻尚美さんは「シャインマスカットは大きくて甘く、皮ごと食べられる。黄緑色の実が黄色くなってくると、より甘くなる」と話す。

　辻さんは、開園時から客として農園に通っていたが、「シャインマスカットがあまりにもおいしいので、社長に頼み込んで」スタッフとして働き始めた。辻さんは「最初は農園があまり知られておらず、12月になっても売れずに木に残っているのが悲しかったので、どうすれば皆さんに農園のことを知ってもらえるかを考えた。チラシやホームページを作ったことで徐々に客が増え、昨年は10月初旬で売り切れた」と話す。

　今年は8月29日から販売を始め、9月に入り旬の時期を迎えた。ネットで「黄色く熟した新鮮なシャインマスカットが購入できる」と話題になり、10時の開園前には客が並ぶほどの人気を得たという。9月6日、栗東市から来た女性は「昨年、友達に教えてもらって初めて来園した。甘くておいしくて、今年も買いに来た」と話した。シャインマスカットは1房あたり980円から2,000円で、大きさによって値段が異なる。「スーパーで買うより安く買える」と喜ぶ客の姿も見られた。

　辻さんは「おいしいと言って、また買いに来てくれるのがうれしい。旬は9月中で、10月初めごろには販売を終える予定。雨が続き、地面がぬかるんでいるので、長靴で来てもらえれば」と呼び掛ける。

　営業時間は10時～17時。雨天休園。