琵琶湖の魚を味わえるツアー「びわ湖の恵みクルーズ 天然ビワマスを味わうin沖島」が10月2日・3日、開催される。
高速船ランシングで沖島までクルージングする同ツアー。両日は、大津港(大津市浜大津)を出港して琵琶湖を遊覧し、日本で唯一の湖上有人島・沖島(近江八幡市沖島町)の西福寺などを観光。漁業会館でビワマスの刺し身、ホイル包み焼き、みそ汁などビワマスずくめの料理が味わえる。
ビワマスは、琵琶湖の固有種でサケ目サケ科に属する淡水魚。琵琶湖のコアユや小エビを餌にしていることから、サーモンピンク色の身を持つ。天然のビワマスは漁獲量が少なく、地元でもあまり出回らない希少な高級魚とされる。ビワマスの旬は6月から8月頃で、産卵期を迎える10月から禁漁となる。同ツアーでは旬の時期に捕獲し「リジョイス冷凍機」で急速冷凍して鮮度を保ったビワマスを提供する。
当初は、禁漁期を迎える前の限られた期間しか取れない「ビワマスのイクラ(魚卵)」を提供しようと9月18日・19日の催行を予定していたが、緊急事態宣言の延長を受け、延期していた。広報担当の森香子さんは「ビワマスの魚卵は、延期になったら提供はできないとのことで、提供をあきらめていたが、沖島漁業組合の尽力によって魚卵を少しだけ用意していただいた。魚卵がないことでキャンセルされた人もいたので、提供できることになりほっとしている」と話す。
森さんは「ビワマスの魚卵を食べたことがあるスタッフが『皆さんに食べてもらいたい』と企画したツアー。琵琶湖の恵みや地元の良いものを知ってもらう機会になれば」と呼び掛ける。
両日とも、大津港10時15分発、同16時着。参加費は、大人=9,500円、子ども=6,500円。事前予約制。