ギョーザ専門店「堀久餃子本舗」(守山市播磨田町)が11月12日、店の前に設置した自動販売機で冷凍ギョーザの販売を始めた。
冷凍自動販売機「ど冷えもん」で「バームクーヘン豚餃子(ギョーザ)」(2人前600円~)と自動販売機限定の「近江鶏チーズ餃子」(2人前800円)を販売する。「バームクーヘン豚餃子」に使う豚肉は藏尾(くらお)ポークの「バームクーヘン豚」。蒲生郡日野町の農場でバームクーヘンを餌に育った豚で、店主の堀内政義さんは「初めて食べた時、肉のうま味と脂身の甘さを感じてギョーザにぴったりだと思った。すぐに豚舎に行き、ギョーザに対する熱い思いを伝え、提供してもらえることになった」と振り返る。
堀内さんが京都の河原町二条の創作料理店で裏メニューとして提供していたギョーザが人気となり、2009(平成21)年、定休日の水曜に守山の自宅で仕込みがてら堀久餃子本舗として販売を始めた。「水曜日しか営業していないギョーザ専門店」として人気となり、京都の料理店と並行して営業していた1年間は「月曜に起きたら、次に寝るのは水曜の夜」という生活をしていたという。
2010(平成22)年に京都の料理店を閉店。堀久餃子本舗でのギョーザ販売は変わらず水曜のみで、週末にイベントや百貨店の催事に出店していたが、新型コロナウイルスの影響でイベントが軒並み中止になった。堀内さんは「コロナ禍に加え、近年はギョーザブームで近隣にもギョーザ専門店が増え、以前から考えていた自動販売機での販売を決めた」と話す。
今後も、焼きギョーザと生ギョーザは店内で水曜のみ販売し、自動販売機では冷凍ギョーザを販売する。堀内さんは「自動販売機がきっかけとなって、水曜日にまた買いに行こうと思ってもらえたら。ギョーザをブームで終わらせず、滋賀県で食文化にしたい」と話す。
自動販売機の営業時間は7時~21時。