堅田湖族フェスタ2021が11月27日・28日、堅田内湖周辺で開催される。主催は堅田21世紀の会。
堅田内湖公園月影広場(大津市本堅田)にはすし店「たけとら」や湖魚を販売する「佐の富」などの地元の店や、手作りアクセサリーなどブースが各日23店出店する。今堅田公民館横の堅田内湖公園にはハラミ丼やクレープなどのキッチンカーが出店。レークウエストヨットクラブ(杢兵衛造船所)には串焼き店「ソラナカ」やクラフトビール「近江麦酒」などが出店し、琵琶湖の上に浮かぶ湖上デッキでは「Rcafe at Marina」のパンケーキなどが味わえる。外輪汽船「一番丸」に乗船し無料で湖上遊覧もできる。
堅田東児童公園では、27日は元Jリーガーの村田和哉さんによるサッカースクール、28日はプロバスケットボールBリーグ1部の滋賀レイクスターズのバスケットボールスクールとチアスクールの無料体験会が実施される。
堅田内湖は、琵琶湖の一部だった水域が川から流れ込む土砂などにより琵琶湖と隔てられ、独立した潟湖(ラグーン)で、かつては水路から堅田内湖、琵琶湖へと舟で行き来していた。昭和初期から淡水真珠の養殖場として栄えたが、昭和60年ごろから衰退し、現在は真珠の養殖をしているのは1社のみになった。養殖のために内湖にくいを打ち、棚を設置していた業者が撤退する時に原状復帰をせずに放置したことにより、ごみが増えていた。
「内湖を復活させて、人の集える場所にしたい」と2019年に堅田21世紀の会が堅田内湖の清掃活動を始めた。月に2回、養殖業者が残したくいや棚を撤去し、現在までに20回、約20トンのごみを回収した。堅田21世紀の会のメンバーは「まだくいが残っているが、ずいぶんきれいになった。堅田内湖はまちの資産。内湖や琵琶湖に目を向けるきっかけになれば」と話す。
「フェスタの開催により、内湖が人の集まる場所であることを示して、堅田の観光を盛り上げたい」と意気込みを見せる。