琵琶湖博物館(草津市下物町)の水槽に12月24日・25日、サンタクロースが登場する。
館内50の水槽のうち、どれかにサンタクロースの衣装を着た水族飼育員が登場し、水槽を掃除する。博物館に来てもらうきっかけをつくろうと2014(平成26)年に始めた企画。2020年は新型コロナウイルス感染症予防のため中止した。例年は水族展示室のトンネル水槽にサンタクロースが登場するが、今年は新型コロナウイルス対策として、時間と場所を知らせず、2日間のうちどこかのタイミングで、どこかの水槽に登場する「サプライズ演出」で実施する。
一般公開に先立ち、23日に報道関係者向けに、トンネル水槽を清掃するサンタクロースがお披露目された。琵琶湖の沖合に生息してビワマスやゲンゴロウブナなど9種類約300匹が泳ぐトンネル水槽内を、ドライスーツの上にサンタクロースの衣装を着た飼育員が泳ぎ、軍手で水槽の掃除をした。広報担当の福井ゆめさんは「普段は道具を使って清掃するが、軍手で水槽を拭いているとサンタクロースが手を振っているように見えるので、特別に軍手で清掃している」と話す。
23日に偶然サンタクロースを見ることができた来館者は、サンタクロースに手を振り喜んだ。京都から来た家族は「ニュースで泳ぐサンタを見たことはあったが、本当に見たのは初めて。たまたま通りかかったら、サンタが降りてきて驚いた」と話した。
福井さんは「トンネル水槽の清掃は、冬場は1週間に1回、夏場は2日に1回ほど行っている。飼育員の日頃の業務を知ってもらう機会になれば」と話す。
「この時期ならではのイベントで、お子さんも喜んでもらえると思う。どこに登場するかは分からないので、出会えたらラッキーだと思って楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
開館時間は10時~16時30分。入館料は、大人=800円、大学生・高校生=450円、中学生以下無料。入館にはホームページから予約が必要。