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守山市で民間複業人材アドバイザー成果報告会 「起業家の集まるまち」実現に向けて

宮本守山市長とアナザーワークスの大林さん アドバイザーはオンラインで参加した

宮本守山市長とアナザーワークスの大林さん アドバイザーはオンラインで参加した

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 守山市が実施した民間複業人材を行政アドバイザーとして登用する社会実験の成果報告会が1月18日、守山市役所(守山市吉身)で開催された。

感謝状授与式の様子

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 同市は「起業家の集まるまちづくり」を推進しようと2021年5月、Another works(アナザーワークス・東京都渋谷区)と連携協定を締結。同社が展開する「複業クラウド」を利用して広報とマーケティングの人材を民間から募集した。103人の応募の中から7月、ProfitMakers(プロフィットメイカーズ)社長の坂口賢司さん、グロースハッカーでコミュニケーションプランナーの早川延寿さん、GreenSnap(グリーンスナップ)のマーケティングを担当する吉川賢治さん、松竹芸能所属のタレントで企業の広報活動を担当する田ケ原恵美さんの4人をアドバイザーとして採用した。

 12月31日までの5カ月間で毎週1回のオンライン会議や「琵琶湖ワーケーション」のモデルツアー参加、「地域・未来ミーティング」での意見交換などを行った。成果報告会には宮本和宏守山市長、守山市地域振興課の杉本悠太さん、アナザーワークスCEOの大林尚朝さんらが出席し、アドバイザー4人はオンラインで参加した。

 宮本市長は「アドバイザーの4人には、起業家を育てるためにメッセージ性が必要と情報発信についても助言してもらい、起業を目指す高校生にもアドバイスしてもらった。わが町の取り組みはこれからがスタート。今後もよろしくお願いしたい」と感謝を述べた。

 大林さんは「自治体との連携は守山市が6例目で、その後も増え、現在は21の自治体と連携しているが、守山市は2週間の公募期間で103人のエントリーがあった。これは他の自治体に比べて圧倒的に多かった。プロジェクトとして明確なゴールがあり、分かりやすく、複業人材への訴求がうまかったからだと思う」と振り返る。「4人のアドバイザーはバランスのよいチームで、5カ月間でここまでコミュニケーションを取って、仲良くなったのは珍しいケース。守山市は巻き込む力がずば抜けていて、課題にコミットしてもらうという意思表示がはっきりしていた。報告会で4人のアウトプットを聞いて、感動した。この4人で守山市で起業すればいいのではないかと感じた」とも。

 杉本さんは「オンラインだが、隣の席の仲間としてアドバイザーを迎えた。県内の起業家にも会ってもらい、アドバイザーの仲間も紹介してもらって、コミュニティが広がった」と自信をのぞかせた。

 守山市出身の吉川さんは「守山市生まれの視点を持って取り組んだ。いい刺激になり、新しく発見することがあった。もっと外に発信していかないとと感じたので、これからも守山市を広める活動をしていきたい」と意気込む。

 坂口さんは「これからが『起業家の集まるまち』のスタート。私から起業家への投資など、まだ実現していないこともあるので、私も動くので、市でも動いてもらえれば」と話した。

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