Bリーグ1部の滋賀レイクスターズが3月18日、守山市にバスケットボールを寄贈した。
滋賀レイクスターズは3月3日から、県内の企業・事業所と協力して県内の小中学校にバスケットボールの寄贈を行うプロジェクトを実施。長浜市、野洲市に続き、守山市が3市目となる。
守山市出身で滋賀レイクスターズの会長である上原仁さんが宮本和宏市長を表敬訪問し、会談した後に贈呈式を行った。滋賀レイクスターズは市町ごとに協賛企業を募り、ボールを寄贈している。守山市はNTT西日本と第一生命保険滋賀支社が協賛し、市内の小学校9校に滋賀レイクスターズと協賛企業のロゴが入ったボールを寄贈した。
寄贈のきっかけは、2008(平成20)年のチーム創設時から行っている選手やクラブスタッフが小中学校を訪問する「レイクスキャラバン」。小中学校を訪れた際に、備品のバスケットボールが消耗しているが限られた予算の中で買い替えができないことを知り、ボールの寄贈を決めた。
上原会長は「滋賀県唯一のプロスポーツクラブとして、地域の子どもたちの憧れの存在をつくっていく。地域の企業と連携して寄付することで、プロスポーツの存在と地域企業の存在を知ってもらういい機会になる」と話した。
上原さんは1998(平成10)年にNTT西日本に入社し、その後マイネットを起業した。NTT西日本滋賀支社店長の長田裕幸さんは1997(平成9)年入社。長田さんは「上原会長のバスケットを通じて地域を盛り上げたいという思いに強く共感した」ときっかけを話す。「学びの場にいい話題をもたらすことができる。スポーツ教育にも寄与していきたい」とも。
第一生命滋賀支社は今回のプロジェクトで、県内各市町の小学校にボールを寄贈している。滋賀支社の三島一晃さんは「地域に根差した取り組みをしたいと思っていた時にレイクスターズとの縁があり、プロジェクトに参加した。未来を担う子どもたちの貴重な体験に協力できれば」と話した。
宮本市長は「ボールを手に持てば、レイクスターズの名がある。それを見て頑張りたいと思うのではないか。バスケットを楽しんで、コロナ禍を乗り越えてもらいたい」と話した。
今後も、大津市、草津市、彦根市など県内各市に順次バスケットボールを寄贈する。