滋賀レイクスターズバスケットボールアカデミーが3月20日、小学生対象のスペイン式バスケットボールクリニックおよびコーチング見学会をYMITアリーナ(草津市野村)で開催した。
スペイン代表のアシスタントコーチ(AC)も務める滋賀レイクスターズのルイス・ギルヘッドコーチ(HC)が監修したクリニックで、ギルHCと保田尭之ACも特別講師として参加した。当初は30分の参加の予定だったが、ギルHCと保田AC、セサル・カマラパフォーマンスコーチが1部の開始時間から参加し、1時間30分、小学5年・6年のミニバスケットボールチームに所属する子どもたちに直接指導した。
1部終了後には小学、中学のバスケットボール指導者の質問にギルHCが答えた。ギルHCは「バスケットに必要なのは、シュート・パス・ドリブルのスキルと、スペース、さらに状況判断。日本ではスキルを持っているのにもかかわらず迷ってしまうことがあるが、スペインの子どもたちは状況判断の場面が増えるようにトレーニングしている。ドリブルなのか、シュートなのか、パスなのか、どれがベストか状況判断できるような選手になってほしい」と話した。「スペインでは子どもを指導するときに、状況判断ができるようにオプションを示している。日本ではプロでもパスの状況判断が遅い。小さい時からやっていくと将来的にできるようになる」とも。
中学生の部活の指導者の「体育館を使える時間が限られている」という質問に、ギルHCは「スペインでも同じ問題がある。ウオーミングアップでもボールを使って、バスケットにアプローチすること。実際の試合で使うパスを覚え、リアルなシチュエーションで練習することが大事」と答えた。